VAIOは3月12日、13.3型モバイルノートPC「VAIO S13」(個人向け)と「VAIO Pro PG」(法人向け)の新モデルを発表し、同日から受注を開始した。
VAIO S13はVAIOストア/ソニーストアにおけるカスタマイズ(CTO)モデルに加えて、家電量販店向けに2種類の固定構成モデルも用意される。想定販売価格はCTOモデルが16万9800円から、固定構成モデルが22万9800円または25万9800円だ。出荷開始(発売)は3月21日を予定している。
●VAIO S13/VAIO Pro PG
VAIO S13/VAIO Pro PGの新モデルは、2023年9月に発売された旧モデルのボディーカラーとデザインを継承しつつ、本体の軽量化やスペックの一部変更を行ったモデルだ。
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CPUは「Coreプロセッサ(シリーズ1)」で、VAIO S13の固定構成モデルではCore 5 120UまたはCore 7 150U(共にPコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載している。VAIO Pro PGについては、受注生産で「第13世代Coreプロセッサ」や「Coreプロセッサ(シリーズ2)」を搭載する構成も選べる。ただし、旧モデルとは異なり「Intel vProプラットフォーム」対応構成は用意されない。
メモリはLPDDR5X規格(増設/換装不可)で、固定構成モデルは16GBを備える。CTOモデルでは最大32GBまで増量可能だ。
ストレージはPCI Express 4.0接続の自己暗号化(OPAL)対応SSDとなる。VAIO S13の固定構成モデルの場合、容量はCore 5 120U構成で512GB、Core 7 150U構成で1TBだ。OSはWindows 11 Proをプリインストールする。
ディスプレイは1920×1200ピクセルの13.3型液晶を搭載する。Webカメラは顔認証とHD(1280×720ピクセル)撮影対応のモジュールを内蔵する。電源ボタンには指紋センサーを統合している。
ポート類は左側面にUSB 3.1 Gen 1 Standard-A端子とイヤフォン/マイク端子を、右側面にUSB 3.1 Gen 1 Standard-A端子(常時給電対応)、HDMI出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子×2を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Mode規格の映像出力にも対応する。
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先代との大きな差異として、USB Type-C端子が1基から2基に増えた一方でThunderbolt 4(USB4)に非対応となった点と、独自の電源端子がなくなった点が挙げられる。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3に対応する。CTOモデルについては5G/LTE対応のモバイル通信モジュールを追加可能だ(VAIO Pro PGについては受注生産でLTE対応モジュールも搭載可能)。SIMはnanoSIMとeSIMのデュアル構成で、VAIO Pro PGについてはMVNOサービス「法人向けデータ通信プラン」を添付することも可能だ。
キーボードは基本的に先代と同じだが、先に発表された「VAIO SX14-R」と同様に、Copilotキーと「VAIO オンライン会話設定」を一発起動するためのショートカットキーを備えている(その代わり、アプリケーションキーとPauseキーがなくなっている)。
JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.3.0)に基づく公称のバッテリー駆動時間はアイドル時で最長約21時間、動画再生時で約8時間となる。
ボディーサイズは約299.3(幅)mm×221.1(奥行き)×17.7〜19.6mm(厚さ)mmで、重量は最軽量構成で約1019gとなる。
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●Core 7 150U搭載構成(試作機)のパフォーマンスをチェック!
今回、新モデルのCore 7 150U搭載構成の試作機を借り、事前にレビューする機会を得た。主なスペックは以下の通りだ。
・CPU:Core 7 150U(Pコア:最大5GHz/Eコア:最大4GHz)
・メモリ:32GB
・SSD:1TB
・OS:Windows 11 Pro(バージョン24H2)
時間の都合で、今回は総合ベンチマーク「PCMark 10」と3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」の主要なテストのみを実施した。結果は以下の通りだ。なお、この個体はあくまでも試作機なので、製品版とは結果が異なる可能性がある。
PCMark 10(総合ベンチマーク)
PCMark 10のスコアは以下の通りだ。
・総合:5718ポイント
・Essentials:1万553ポイント
・Productivity:7751ポイント
・Digital Content Creation:6205ポイント
ハイエンドなPCゲームを楽しまない限り、一通りのPC作業は快適にこなせそうだ。
3DMark(3Dグラフィックスベンチマーク)
3DMarkの総合スコアは以下の通りだ。
・Fire Strike(DirectX 11/フルHD):4033ポイント
・Fire Strike Extreme(DirectX 11/WQHD):2074ポイント
・Fire Strike Ultra(DirectX 11/4K):1095ポイント
・Time Spy(DirectX 12/WQHD):1489ポイント
・Time Spy Extreme(DirectX 12/4K):711ポイント
・Night Raid(DirectX 12):1万4259ポイント
最新のハイエンドCPUの内蔵GPUと比べると少し見劣りするが、3Dグラフィックスを扱うゲームでもライトなタイトルであれば何とか楽しめそうだ。
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