
元保護猫の女の子「モモ」ちゃんと、男の子「ちょび」くんは、本当のきょうだいではないものの、同時に保護され、同じ日にX(ツイッター)ユーザー・黒猫さん(@kuroneko071975)家族のもとへやってきました。来月で11歳を迎えるふたりは、ツンデレなお姫様と甘えん坊なおしゃべりさんとして、家族にたくさんの笑顔と癒やしを届けています。
【写真】一緒に暮らして11年 子猫時代の面影はそのまま…今も寄り添って過ごす2匹です
子どもに命の大切さを伝えたい…ふたりの保護猫との出会い
飼い主さんが猫を迎えようと考えたきっかけは、猫と暮らすことができる環境が整ったこと、そしてお子さんに「命の大切さを伝えたい」という思いからでした。家族で訪れた里親会で、モモちゃんとちょびくんに出会います。
「モモとちょびに出会ったとき、この子たちと一緒に暮らしたいと思いました」
ふたりは、きょうだいではないものの、同じタイミングで保護され、里親会で並んでいたそうです。静かに見つめるモモちゃんと、興味津々で近寄ってきたちょびくん。それぞれの個性が初対面のときからよく表れていました。
|
|
飼い主さんは「この子たちとなら、きっと素敵な日々が待っている」と感じたといいます。
癒やしに満ちた日々…ふたりがもたらしてくれたもの
猫との暮らしに不安はなかったという飼い主さん。以前から猫を飼った経験があったため、大きなトラブルはなかったと振り返ります。しかし、そんな中でもふたりは思わぬ驚きをくれました。
「ちょびが“オジサン座り”をしたときは、本当にびっくりしました。まるで人間みたいで、つい笑ってしまいました」
一方で、モモちゃんはツンデレな性格。気分が乗らないときはそっけないものの、ふとした瞬間にそっと寄り添ってきてくれるそうです。そのギャップが、飼い主さんにとっては何よりの癒やしになっています。
「モモは普段はあまり甘えないけれど、時々こっそりと甘えてくるんです。それが本当にかわいいんです」
|
|
ちょびくんは真逆で、とにかく人懐っこい性格。飼い主さんが仕事から帰宅すると、真っ先に駆け寄り「ちゅーるちょうだい!」と熱烈なお出迎えをしてくれるのが日課になっています。その愛らしい姿に、帰宅後の疲れも一瞬で吹き飛ぶといいます。
穏やかな時間を重ねて…これからも一緒に
モモちゃんとちょびくんとの暮らしは、家族にさまざまな変化をもたらしました。家の中では、猫たちが誤って物を飲み込まないように気をつけるようになり、外出先でも「早く帰ってモモとちょびに会いたい」と思うことが増えたそうです。ふたりの存在は、日々の生活に優しい温もりを添えてくれました。
「この子たちと暮らし始めてから、癒やされることが本当に多くなりました。どこに出かけても、やっぱり早く帰りたくなるんです」
もうすぐ一緒に暮らして11年を迎えるモモちゃんとちょびくんを見つめながら、飼い主さんはこれまでの時間に思いを馳せています。共に歳を重ねることで、猫たちの体調をより気にかけるようになったといいますが、それでも大切なのは今この瞬間を一緒に過ごすこと。
「お互い歳をとったなぁと思うこともあります。『これからも仲良く一緒に歳を重ねようね』と、よく語りかけています」
|
|
ツンデレなお姫様・モモちゃんと、甘えん坊でおしゃべりなちょびくん。性格は違っても、ふたりは家族にとってかけがえのない存在です。これからも愛情あふれる日々を重ねながら、モモちゃんとちょびくんは優しい家族に見守られ、幸せな時間を過ごすことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)