写真 先日ダイソー(DAISO)のキッチングッズコーナーを眺めていたところ、先端に小さなボールがついた、見たことのない形状の泡立て器を発見。かたち的には一般的な泡立て器よりも洗いやすそうで、収納時も場所を取らなそう。ただ、とにかく見たことのない形すぎて、果たしてきちんとかき混ぜられるのか想像がつきません。
気になりすぎるので思い切って購入。実際に使ってみました。
◆一見用途のわからない謎形状……引っ張ったら伸びた!
DAISOの200円商品「ステンレス泡立て器」は、先端に8個の小さなボールがついた不思議な形。まるで頭皮のマッサージグッズのような見た目です。
この泡立て器、なんとかき混ぜる部分を下に引き出すと先端が広がる仕組みになっていて、長さが約23cmから約30cmへと変化するんです。なんとも画期的!
◆こんな形で、ちゃんと泡だて器として機能するのか
もっとも気になるのは、「果たしてきちんとかき混ぜられるのか」という点。
そこで一般的な形の泡立て器とダイソーのステンレス泡立て器を使い、それぞれ同じ条件下で使用した場合に違いがあるかを検証してみることにしました。
◆使い勝手はどう? 普通の泡立て器と比較してみた
まずは普通の泡立て器を使って、ホットケーキのタネを作ります。
牛乳と卵を混ぜ、その後に粉を投入。
ものの数分であっという間にきれいに混ざりました。
◆やや引っ掛かりは感じるものの、混ざるのが早い気が!
お次はステンレス泡立て器の出番。
先ほどの泡立て器は先端部分のフォルムが丸くなっていて、ボウルの底に触れても動きがスムーズですが、ステンレス泡立て器は小さな球体がついているものの全体の形状は円柱型のような感じ。そのためかき混ぜている時に少し引っ掛かりを感じてしまいます。柄が長い点も少し使いづらい印象。
しかし、最初に使った普通の泡立て器よりも、卵と牛乳が混ざるのが早い気が……!
粉を追加した後もやはり先ほどより全体の混ざりがスムーズで、出来上がりもいくぶん早い気がしました。
慣れない形状だからか使用感に若干の違和感はあるものの、泡立て器としての機能は十分果たしてくれます。
◆洗いやすさは段違い! 収納時にも嬉しい点が
一般的な形の泡立て器はかき混ぜる部分が交差していて、もったりした生クリームなどは先端の内側に溜まってしまいがち。スポンジが届きづらく洗う時に苦労しますよね。
一方この泡立て器はかき混ぜる棒の1本1本が独立しているので、そもそも液やクリームが溜まってしまうことがなく、洗いやすさが段違い!
また、普通の泡立て器はかき混ぜ部分がふくらんでいてどうしてもかさばり、収納に幅を取ってしまいます。しかも取り出そうと思ったら他のカトラリー類と絡まっている、なんてこともしばしば。
しかしこの泡立て器は使わない時には長さも幅もコンパクトになるため、収納時に場所を取りません。
フックなどにかけて収納することも可能です。
◆SNSで見た「自立する」は信じないほうがいい
ちなみにSNSで「使用時(先端が広がっている状態)には自立する」という投稿を見かけたのですが、あまり安定しないためおすすめしません。現にかき混ぜている途中でボウルの中に試しに立ててみたのですが、見事に倒れてホットケーキミックスが飛び散ってしまいました。
とはいえ、洗いやすさ&収納のしやすさにおいては文句なし。
次はどんなユニークな商品が登場するのか……今後のダイソーからも目が離せません。
<写真・文/鈴木美奈子>
【鈴木美奈子】
雑誌の読者モデルから2児のママに。現在はライターとして、コスメ・美容、家事コツなどの記事を執筆。