
【動画】三谷幸喜の完全ワンシーンワンカットドラマが12年ぶり復活!『おい、太宰』特報
三谷による “完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズの12年ぶり第3弾となる本作は、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディー。
三谷の長年の夢であった、一度もカメラを止めずに全編を撮影する“完全ワンシーンワンカット”。それは2011年、初のテレビドラマ監督作『short cut』で実現した。山道に迷い込んだ中井貴一と鈴木京香演じる夫婦が、口げんかをする中で互いを理解していく物語。見事にワンカットで描き切った本作は、平成24年日本民間放送連盟賞(テレビドラマ番組)最優秀賞を受賞した。
第2弾は2013年放送の『大空港2013』。竹内結子がグランドスタッフにふんして、生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之ら演じる個性豊かな登場人物たちと大騒動を巻き起こす群像コメディー。信州まつもと空港を貸し切りにし、ヘリコプターまで飛ぶ大掛かりな舞台は話題を呼んだ。
そして、構想に約10年の月日をかけ、昨年秋に撮影された第3弾がいよいよ登場する。三谷が「山」「空」の次に選んだのは「海」。海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディー『おい、太宰』だ。
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健作は太宰治を敬愛する平凡な会社員。妻の美代子と一緒にタイムスリップした先で出会ったのは、あこがれの人“太宰治”? 出席した披露宴の帰り道、偶然太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、止められたにもかかわらず暗い洞窟を進んでいく。その先にいたのは、なんとあの太宰治にうり二つの男。健作は太宰の生きた時代にタイムスリップしてしまったのか?
主演の田中は「ワンカット撮影のドラマなのにタイムスリップを描きます。お芝居は勿論、脚本の楽しさも。演じた僕らは楽しみました!! 皆様にも楽しんでもらえると信じています!! そして、ワンカットということを途中から忘れていただけたらうれしいですが、僕自身が感じた、『これワンカットなんだ』という感動が、皆様にも届いたらいいなと思っています」と視聴者にメッセージを寄せた。
WOWOWオリジナルドラマ『ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」』は、WOWOWにて6月放送・配信。
※田中圭のコメント全文は以下の通り。
■田中圭(小室健作役)コメント全文
――三谷幸喜脚本・監督作の主演オファーを受けた際のお気持ち
三谷さんとは、プライベートで偶然お会いすることがあります。
以前作品でもご一緒している事もあり、会う度にごあいさつをさせていただいておりました。
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三谷さんからも、『次こんな作品をやるのですがオファーしてもいいですか?』と何度かおっしゃっていただいた事があります。
「是非!」と返すのですが、なかなか実現は叶わずでした。
なので今回、本当にお話をいただいて「本当!?」とすごく驚きました。
最初はうれしさとプレッシャーが半端じゃなかったです。
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大胆なのにじわじわくる。繊細なのに吹き出しちゃう。というような波状攻撃です。
台本はとてもおもしろかったです。ただ、ワンカットの撮影でタイムスリップってどう撮るのだろう。
三谷さん、ワンカットでの撮影というの忘れちゃったのかなと思いながら読み進めていました。
稽古中の演出も、セリフ変更や動きの修正もすぐその場で細かく丁寧にして下さり、そういう瞬間瞬間で変わると前より面白くなっていて、さすがだなと感じました。
そして“役者に委ねます。”という最終的なスタンスは潔くてかっこいいなと思いました。
だからこそ、応えたい! という気持ちでやっていました!
楽しかったです!!
――カメラを一度も止めない「完全ワンシーンワンカット撮影」の難しさや楽しさについて
難しさは、まず膨大な台詞を覚えなくてはいけない事。
役者がNGを出しても、出していないように見せなければならないチームワーク。
スタッフさんの体力と臨機応変な対応。全体が一つにならないと約100分走りきれないところでした。
もちろん緊張や、自分達ではどうする事もできない天候とも戦わないといけないところもあります。
今回は海辺ということで、日によってアクティングエリアが変わるのも大変だったと思います。
でもだからこそ、その全てが楽しかったですし、1日1回しか撮影できない緊張感はなかなかでした。
――視聴者の皆様へメッセージ
ワンカット撮影のドラマなのにタイムスリップを描きます。
お芝居は勿論、脚本の楽しさも。
演じた僕らは楽しみました!! 皆様にも楽しんでもらえると信じています!!
そして、ワンカットということを途中から忘れていただけたら嬉しいですが、僕自身が感じた、「これワンカットなんだ」という感動が、皆様にも届いたらいいなと思っています。
是非楽しんでください!!