画像提供:マイナビニュース大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は14日、中央線のダイヤ改正を2025年4月2日に実施すると発表した。2025年大阪・関西万博の開催期間中、来場者等の需要に対応し、運行可能な最大限の輸送力を提供する。近畿日本鉄道も、同日にけいはんな線のダイヤ変更を行うと発表した。
2025年大阪・関西万博は4月13日から10月13日まで、大阪・夢洲エリアで開催。中央線は会場へ直接乗り入れる唯一の鉄道アクセスルートであり、開催期間中に多くの利用が予想されることから、中央線で使用する列車を23編成から33編成に増強するとともに、大阪港駅から夢洲駅までの区間で最高速度を95km/hに変更するなど、2分30秒間隔で運行する輸送力増強に取り組んできた。
ダイヤ改正を行う4月2日以降、万博の終了までダイヤ種別を統一(適用期間は4月2日から10月13日まで)。平日・土休日ともに1つのダイヤを用いて運行する。
現行ダイヤにおいて、1時間あたり最大の運行本数は上り(弁天町駅から朝潮橋駅まで)・下り(朝潮橋駅から弁天町駅まで)ともに平日8時台の17本(おおむね3分30秒間隔)だが、ダイヤ改正後は上り・下りともに平日・土休日の8〜11時台と16時台以降(上りは21時台、下りは22時台まで)を1時間あたり最大となる24本(おおむね2分30秒間隔)に増便。昼間時間帯(12〜15時台)も上りは1時間あたり12〜20本、下りは1時間あたり12〜16本に増やして運行する。中央線の運行本数は1日あたり上り376本・下り379本に。夢洲駅からの終発時刻を現行より7分繰り下げ、同駅24時20分発に変更する。
万博開幕後、4月中旬から7月中旬にかけて、日帰り教育旅行の団体・引率者向けの「子ども列車」(子ども専用列車・子ども優先列車)を平日に運行。9時台に運行する24本のうち最大3本、10時台に運行する24本のうち最大12本を「子ども列車」とし、来場する児童・生徒の人数に合わせて本数を調整する。なお、「子ども専用列車」(森ノ宮発夢洲行。途中停車駅は弁天町駅のみ)は「回送」、「子ども優先列車」(長田発夢洲行。途中の各駅に停車)は「臨時」の表示で運行するとのこと。
中央線と相互直通運転を行う近鉄けいはんな線も、4月2日にダイヤ変更を実施。万博開催期間中の輸送力確保を目的としており、平日・土休日で共通のダイヤとするほか、運転本数も変更する。ダイヤ変更後、長田〜生駒間の運転本数は合計329本、生駒〜学研奈良登美ヶ丘間の運転本数は合計223本となり、平日の生駒〜学研奈良登美ヶ丘間以外は増便となる。(MN 鉄道ニュース編集部)