SKE48・熊崎晴香「全員が主役」12人選抜で見えたメンバーそれぞれの可能性

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2025年03月14日 16:21  日刊SPA!

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(左から)森本くるみ、熊崎晴香、大村杏
SKE48の34thシングル『Tick tack zack』が3月12日にリリースされた。前作に引き続きセンターは6期生の熊崎晴香が務め、恋の駆け引きと、繰り返されるリズミカルな「Tick tack zack」というフレーズが中毒性を生むダンスナンバーとなっている。また、表題曲としては選抜メンバーが12名となり、前作より顔ぶれも変わるなどSKE48の変化を象徴する1曲となっている。今回、日刊SPA!のインタビューにセンターを務める熊崎晴香、彼女の隣でフロントメンバーに抜擢された大村杏、そして本作で初選抜入りした森本くるみの3名が登場。変化をテーマに本作にかける想いを聞いた。
――まずは熊崎さん、前作に引き続き表題曲センター抜擢おめでとうございます!まずは『Tick tack zack』について伺ってもよろしいですか?

熊崎晴香(以下、熊崎):ありがたいことに2作連続でセンターを任せていただきました!今作『Tick tack zack』という曲はタイトルから独特で、時計の“チクタク”という秒針の音の響きが由来なんです。時計の針の音って耳に残るじゃないですか。一度聴いたら耳から離れず口ずさみたくなる、中毒性のあるメロディーでファンの方だけじゃなくて、道端で聴いてくれた方にもすぐに覚えてもらえる一曲に仕上がったと思います。

――SKE48の曲ということでダンスにも注目したいのですが、今回はどんな特徴のあるダンスを取り入れたんでしょうか?

熊崎:手の動きで時計の秒針を表現した「ティックタックダンス」に挑戦しています。サビの振り付けなんですけど、全員で踊っている姿を引きで見るとまるで時計の振り子のように見えるんです。普段の私たちって全力で体を大きく動かしたダイナミックなダンスをすることが多いんですけど、この曲の振り付けはとにかくダンスの基礎がいかにできているかが重要なんです。私はSKE48に入るまでダンスの経験がなかったんですけど、曲の振り入れするときに『これはやばいかも?』って正直不安になりました。

――選抜メンバーを10年経験している熊崎さんですら不安にさせる、挑戦的なダンスなんですね。

熊崎:ミュージックビデオ撮影までの短い時間で仕上げなければならなかったのですが、一つひとつの動きに技術が求められるというか、細かいところまで意識しなければならず、体に馴染ませるのに時間がかかってしまいました。いざ、みんなで撮影に臨んだら見事にシンクロした動きができていて、アイドルのダンスというよりかは、パフォーマー集団のダンスのような迫力がありました。みんなの努力の結晶なので、ミュージックビデオは絶対に見ていただきたいです!

――初選抜メンバーに選ばれた森本さん。選ばれたときの心境はいかがでしたか?

森本くるみ(以下、森本):本当に嬉しかったです。ファンの方とは握手会で『選抜メンバーに入りたいね』というお話をしていて、はじめのうちは『そうだねー』って返してたんですけど、去年Team E(3月12日現在)に昇格させていただいてからは、自信を持って選抜メンバーに入りたいという気持ちを自分から伝えられるようになりました。今回の初選抜はファンのみなさんと一緒に選ばれた選抜だと思っています。すごく嬉しい気持ちでいっぱいです!

――まさに言霊が成就したということですね。

森本:はい!選抜メンバーの発表は生配信で行われたんですけど、配信の後に『泣いたよ』って報告してくださるファンの方がたくさんいて、それ以上に私のことを思って喜んでくれているのがすごく嬉しかったです。ファンの方がいなかったら絶対に心折れていたので、改めてみなさんの存在が大切だなって思いました。

――ちなみに、選抜入りをどなたに一番最初に伝えましたか?

森本:お父さんとお母さんです!すぐに電話で伝えたんですけど、私が帰宅したときにお祝いのケーキを用意してくれていて、紙に“初選抜おめでとう!”ってメッセージも書いてくれていたんです。『本当はチョコプレートにもメッセージを書きたかった』とも言っていて、急いで買ってきてくれたんだなって‥‥。

――ご両親からエールと共に送り出されたミュージックビデオ撮影はいかがでしたか?

森本:普段関わらない別のチームの先輩もいらっしゃるじゃないですか。この場面ではこういうことをするんだって、学びも多い現場でした。選抜メンバーに選んでいただいたからには、これで満足するんじゃなくて、これから先輩方みたいに、もっともっとSKE48を引っ張れる存在になれるように頑張りたいと改めて強く思いました。まだまだ足りないことがたくさんあるので、先輩方からたくさん吸収して頑張りたいです。

――熊崎さんとは劇場公演で共演していると思いますが、いつも見る背中とは違って見えましたか?

森本:熊崎さんは普段から声をかけてくださって、緊張を和ませてくれるんです。撮影のときもたくさん話しかけてくれて、緊張感をいい意味で解いてもらいました。

熊崎:逆に私もくるみがいてくれて、ずっと現場で癒されていました。本当にかわいいんですよ!

――他の先輩たちからの学びはありましたか?

森本:カメラの前に立った先輩たちはみなさんオーラが凄すぎました。特にみよまる(野村実代)さんは強すぎました。

熊崎:確かに強いよね。

森本:逆に負けちゃダメだってすごく思わせていただきました。

――大村さんは久しぶりに選抜で同期(11期生)と一緒になりましたが、いかがでしたか?

大村杏(以下、大村):くるみは研究生のときから劇場公演に出演してきた仲間なので、こうして一緒に選抜メンバーとして参加できて素直に嬉しいです。ミュージックビデオの撮影では初々しい姿も見られて新鮮でした。やっぱり同期が一緒にいてくれるって心強いです。自分ももっと頑張ろうって思いましたし、切磋琢磨できる仲間が近くにいてくれて嬉しかったです。

――大村さんは今回フロントメンバーに抜擢されましたが、ご自身のミュージックビデオの見どころを教えてください。

大村:イントロで私と熊崎さんとここみん(伊藤虹々美)が3人で歩くシーンがあるんですけど、曲の始まりの部分でもあるので、めちゃくちゃカッコよくしたいなって思って、振り入れが終わったその日に歩き方を一人でずっと練習してました。一番自分がカッコよく映るところですし、数秒ですけどめちゃくちゃ練習をしたのでみなさんに見ていただきだいです。

――さすが、ファッションイベントのランウェイ経験者ですね!

大村:ありがとうございます(笑)。あと歌詞も英語が多くて、しかも早口で詰め込まれてるので発音するだけでも大変なんですけど、カメラが来たときはカッコよく決めたいので、ここもめちゃくちゃ練習しました!

――改めて今回の楽曲は選抜メンバーが12名と減りましたけど、いつもと違うなみたいな肌感覚での変化はありましたか?

熊崎:踊っていても間隔が広いんですよね。やっぱり(人数が)少ないんだなという感覚はありました。でも、逆に言うと一人ひとりがカメラに映る時間が増えたので、ちゃんとピックアップされてるとすごく感じました。初選抜の『不器用太陽』のときはソロのシーンはありませんでしたから(笑)。それこそ全員が主役と言っていいミュージックビデオになっていると思っていて、大人数でするパフォーマンスも迫力があって凄いと思いますが、逆に少ないと一人ひとりの顔がちゃんと見えるので、その子の良さがすごく伝わると思うんです。ミュージックビデオきっかけに、『この可愛い子は誰だろう?』って気になる人も出てくると思うんです。フィーチャーされる時間がとにかく長いので、“見つかるチャンス”を掴めるかどうか、本当に頑張りどきだなって思います。

――12名と聞くと、コロナ禍で劇場公演に出演する人数を制限していた頃を思い出すのですが、あの頃の経験も活かされているのではないかと感じました。ミュージックビデオを拝見しても、違和感なく受け止められましたし。

熊崎:コロナ禍のときは最少6人でしたから、あの人数で公演もやれたっていうのは、今思うとよかったかもしれないですね。あのときの経験は決して無駄じゃなかったです。ファンのみなさんからも『12人は見やすかった』っていう声をいただいていました。本当にこの機会をチャンスと捉えて、どれだけ自分のダンスを見せられるか、気持ちを伝えられるかが重要だと思います。人数が少ないから、少しでも迫力が弱まったと思われたら負けだと思っていて、だからこそメンバーそれぞれがダンスを頑張らなきゃってすごく気合が入ってました。足元に水を張って撮影したシーンがあるんですけど、水飛沫が勢いよく顔にかかるぐらい激しく踊ったので、普段よりもダイナミックに映っていると感じていただけたら嬉しいです。

――前作『告白心拍数』の劇場初披露のときは悔し涙を流す場面がありましたが、今回はリベンジを果たしたいですね!

熊崎:前作で初週1位を獲得できなかったのはすごく悔しかったです。でも、そこから粘り強く数字は伸びていき、シングル連続1位の記録は続くことになりました。本当にファンのみなさんの愛を感じた心に残る一作になりました。繋いでいただいたバトンをまた私に託していただいたので、素直に頑張りたいです。数字ももちろん大切ですが、作り上げていく過程も同じくらい大切なので、ファンのみなさんとの絆を深めていきながら、素敵な作品を一緒に作っていきましょう!

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

熊崎:『Tick tack zack』は12名選抜ではありますが、選抜メンバー以外にもSKE48のメンバーはたくさんいます。全員で力を合わせて、今回のシングルを盛り上げて、2025年はSKE48の年だと言えるように頑張っていきたいです!

<取材・文・撮影/安藤龍之介>

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