インテリアコーディネーターが紹介する、壁付けキッチンのある部屋の家具をうまく配置するコツがYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で6万9000回再生されています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「インテリア王国」の広島知範さん。快適な住まいづくりをサポートする情報を発信しており、今回は家具の配置を2パターン紹介します。
“添削”依頼者は、赤ちゃんと園児がいる4人家族の「モアナ」さん。壁付けキッチンや電源の関係で、冷蔵庫をキッチンの真横、部屋の中央部に置かねばならず、その影響を受けて他の家具をうまく配置できずに悩んでいるそうです。
現在はリビングゾーンへせり出すようにダイニングテーブルとイスを置いている状態。ソファを置くスペースはなく、テレビはやむを得ず斜め置きしており、隣の和室も使ってリビングダイニングを形成しています。
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モアナさんの悩みは4点。冷蔵庫が部屋の中央にあるためリビングのコーディネートが難しいこと、テレビの位置がいまいち定まらないこと、ソファが置けないこと、ごみ箱が丸見えの状態で気になることです。
そこで、広島さんは家具の配置をスッキリさせるため、まずはツールで依頼者の部屋を再現しました。
あらためて家具の配置を確認したところで、広島さんは「余計なお世話かもしれないんですけど」と前置きしつつ、子どもの遊ぶスペースが狭いことを指摘。自身の子育ての経験を振り返り、子どもはリビングが遊び場になると説明しました。
現状では、テーブルの存在が子どもの遊ぶスペースを2つに分断しているとのこと。モアナさんの悩みを解決しつつ、遊ぶスペースも確保する配置を考えました。
提案する配置は2パターンあり、大きな違いは「トースターなどを置いている棚」の位置。コンロの前に移動させるパターンと、現状と同じくコンロの向かいに配置するパターンです。
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まずは、両方のパターンに共通するオープンラックの配置について解説。現状ではラックはリビングに置かれていますが、地震の際にラック自体が転倒したり、収納されている物が落下したりする可能性があるため、子どもの安全のためにも別の場所へ移動させます。
棚の位置を変えるパターンは、冷蔵庫を壁付けキッチンから少し離し、できた隙間に細長い収納棚を設置。この棚がごみ箱と米びつ置き場として機能するため、現在コンロ前に置いてあるごみ箱用のラックが不要になります。
そのラックがあった場所へ棚を移動させることで、テーブルとイスをキッチン側へ寄せられる状態に。玄関から和室への導線を確保しつつ、リビングスペースを大きくできました。
テレビは和室側の壁へと移動し、向かいには肘掛けがないタイプのソファを導入。ごみ箱用に使っていたラックを冷蔵庫との間に置いて飾り付ければ、ソファに座っている間も左側にある冷蔵庫の存在が気になりません。
棚の位置を変えることでリビングを広くするパターンですが、一番の難点はコンロ前が窮屈なこと。もう1つのパターンでは、それを回避するためにソファダイニングセットを導入します。
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棚の位置はコンロの向かいのままにしておき、冷蔵庫と細長い収納棚、ラック、テレビの位置は先ほどのパターンと同じです。ただし、ソファは導入せず、ダイニングテーブルとイスも使いません。
その代わりとして、テレビの向かいにソファダイニングセットを配置。テレビを見ながらくつろぐ空間と食事する空間を1つにまとめ、子どもが遊ぶスペースを縦長に確保しました。
部屋のレイアウトを変える際、「我慢する部分が発生するのは普通」と語る広島さん。インテリアの楽しみは、今の暮らしに合わせて住まいを改善していく過程にあるとしつつ、提案したプランをぜひ参考にしてほしいと呼び掛けています。
この動画のコメント欄には「さすがです!」「よくある間取りがこんなオシャレに」「うちもこのタイプで悩みが尽きないです」「いやぁ……魔法ですねぇ……」「1案も2案もどちらも魅力的です!! 目からウロコと思いました」「参考にさせて頂きます」などの感想が寄せられています。
広島さんは、この他にもインテリアの生かし方や部屋が広く見える配置などをYouTubeチャンネル「インテリア王国」で紹介中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「インテリア王国」
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