「第3回新潟国際アニメーション映画祭」オープニング作品『イノセンス』上映前トークイベントで流れた押井守監督のビデオメッセージ (C)ORICON NewS inc. 新潟市中央区で15日、「第3回新潟国際アニメーション映画祭」が開幕し、オープニング作品として押井守監督の『イノセンス』(2004年)が上映された。本編上映前には、押井監督から10分に及ぶビデオメッセージが上映された。メッセージの要約は以下のとおり。
【押井】『イノセンス』について語ってほしいということですが、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)もそうでしたが、この作品も10年、20年経っても消えることなく残り続けるのではないか、そんな意識を持って取り組みました。もしかすると、公開当時はそれほど話題にならなくても、いずれ多くの人に語られる作品になるのではないか――そういう作品にしようと考えていました。
士郎正宗の漫画及びそれを原作とするアニメ『攻殻機動隊』シリーズの2作目。前作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の最後で主人公の草薙素子(CV:田中敦子)が姿を消し、残されたバトーを主人公にした物語。人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、2032年の日本。魂が希薄になった時代。ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。バトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、事件の真相に近づいていく。