小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP スプリント 3月15日、2025年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの2日目のセッションがアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は予選で15番手を獲得し、スプリントでは15位でフィニッシュした。
惜しくも11番手と2戦連続の予選Q2ダイレクト進出を逃したプラクティスから一夜明け、前日と同じく曇天の下で大会2日目が始まった。
30分間のフリー走行2回目は、フロントにミディアム、リヤにソフトを選択。フリー走行1回目と同様に前半はあまりプッシュせず、後半から徐々にタイムを上げていき、1歩38秒614で15番手となった。
続く予選は、気温19度、路面温度24度のドライコンディション。小椋にとって最高峰クラスで初の予選Q1では、ミディアム/ソフトとのFP2と同じタイヤでコースイン。1度目のランでは、1歩37秒792で3番手につけた。
残り約5分、リヤを新しいソフトタイヤに変え、2回目のランへコースイン。周りもタイムを上げていくなか、小椋も1分37秒746で自己ベストをマークしたものの、その直後の2コーナーで転倒を喫してしまい、ここで予選を終えた。
その後、同じルーキーのフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が小椋のひとつ上に浮上。最終的に15番グリッドと最高峰クラス2戦目は後方からのスタートとなった。
12周のスプリントは、全車がフロントにミディアム、リヤにソフトを選択。小椋はスタートでフロントタイヤをバウンドさせて出遅れてしまうと、一時20番手まで落とす。しかし、周りよりも良いレースペースに加えて他車の転倒もあり、5周目までに16番手まで取り戻すことができた。
その後、小椋は前方のエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)に迫った。残り4周でバスティアニーニがラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)をパスすると、小椋も残り2周でチームメイトをオーバーテイクして15番手に浮上。
最終周までバスティアニーニとのバトルを続けたものの攻略には至らず、小椋は15位でフィニッシュ。経験の少ないサーキットとはいえ、予選の転倒やスプリントでのスタート失敗など、ほろ苦い結果で2日目を終えることとなった。
しかしながら、スプリントでの小椋は、中団で十分に戦える1分38秒台のレースペースも見せており、スタート次第ではまた別の結果だった可能性も考えられる。明日の決勝レースでは、後方からの追い上げに期待したい。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(予選:15番手、スプリント:15位)
「予選では、昨日からいくつかの部分で少し改善できたところもありましたが、Q2に進むには十分ではなく、Q1では転倒してしまいました。スプリントレースでのバイクの感触は悪くなかったのですが、スタートで出遅れ、最初の数コーナーで順位を上げることができませんでした。その後も、2〜3回、大きなミスをしてしまいました」
「リズムを取り戻しつつあります。でも、素晴らしい走りとは言えませんでした。いくつか順位を上げることができましたが、レースも予選も難しかったです。でも、明日は長い決勝レースがあるので、楽しみにしています」
[オートスポーツweb 2025年03月16日]