Koki,、“なりたい自分を諦めない”主人公に共感「自分もメイクで変われた一人」

1

2025年03月16日 09:10  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

Koki
 韓国発の大ヒットWEBマンガを2部作で実写化する映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』『女神降臨 After プロポーズ編』で、“なりたい自分”を叶えるために奮闘する主人公・麗奈の9年間をキュートかつ、さわやかな魅力たっぷりに演じたKoki,。すっぴん→別人級メイクで大変身する麗奈としてコメディエンヌぶりも炸裂させるなど、見事に新境地を開いている。華やかなオーラを放つ彼女だが、「ものすごく緊張するし、心配性なタイプ」だと告白。今後の夢や、“なりたい自分”像を明かした。

【写真】Koki,、キュートな笑顔から大人の表情まで! オーラあふれる撮りおろしショット

◆大好きな原作の主人公に抜擢!「自分もメイクで変われた一人」

 原作は、2018年から「LINEマンガ」で連載された韓国発の大ヒットWEBマンガ。地味で冴えない容姿から学校でいじめられていた主人公の麗奈が、メイクと運命的な出会いを果たし、誰もが振り向く“女神”へと大変身。転校先で新たな学校生活をスタートさせるが、同じクラスの男子・俊(渡邊圭祐)にすっぴんの秘密を見抜かれ、予想もしない波乱の展開が巻き起こっていく。映画では、長期連載された原作をベースに日本オリジナルの要素を入れ、メイクで人生を切り開いた麗奈が高校生から大人になるまでの9年間の物語を2部構成の壮大なスケールで描き切る。

 本作でラブコメディに初挑戦となったKoki,は、「高校生の頃から原作の大ファンで、ずっと読んでいました。オファーをいただけてものすごくうれしかったです。光栄だなと思いました」と感激しきり。「原作を読んでいても、麗奈に共感できる部分がとても多くあるなと思っていました。麗奈が漫画の中でやっているメイクに、トライしたりしていました」とファン心をあふれさせながら、「『女神降臨』と麗奈を大好きだからこそ、うれしさと同時に『自分に麗奈役が務まるだろうか』と不安もありましたが、ぜひ挑戦させていただきたいなと思いました」と前のめりで飛び込んだ。

 麗奈のどのようなところに共感したのだろうか? Koki,は「自分自身、メイクで変われた一人です。麗奈と同じように私もメイクが大好きで、メイクを通して自分を表現することに興味が湧いたという経験があります」とにっこり。

 劇中では「メイクで人を笑顔にする」という夢に突き進んでいく麗奈が、同級生たちにメイクのアドバイスを送る場面もあるが、「私はもともとメイクを姉に教わっていて、今回麗奈を演じる際にも『姉がメイクを教えてくれる時には、どのように言っているかな?』と思い出してみました」という。「麗奈は、“なりたい自分を諦めない”ということを大切にしています。このメッセージが心にとても響きました。これからも麗奈と同じ気持ちをずっと大切にしようと心に決めています」と共感を寄せつつ、刺激を与えてくれる存在でもあると愛情を傾けていた。

◆コメディエンヌとしての魅力開花


 本作の大きな見どころとなるのが、麗奈が見せる冴えない地味な“すっぴん姿”とメイクで変身した“女神姿”という、ビフォー&アフターのギャップだ。Koki,がその振り幅を体現しており、観客も『女神降臨』の世界へと誘われる。“すっぴん麗奈”にはニキビがあり、眉毛もボサボサで化粧っけは皆無。Koki,は「粉のシリコンを固めて凹凸を作って、そこに赤味を足すことでニキビを表現したり、切ったつけまつげを1本ずつ眉に付けて、ボサボサの眉毛を作ったり。メイクさんが細かく、こだわりを込めて、特殊メイクのように作り上げてくださいました」と、工程とテクニックに「驚きました」と惚れ惚れ。

 さらに、内面から麗奈というキャラクターを掘り下げた。「麗奈にはいじめられていた過去があります。自分の顔を隠すようにしながらメガネをあげる仕草をはじめ、人に見られたくないという気持ちがある麗奈を表現するために、猫背になったり、内股気味に歩くようにしていました」と役作りを回想。大好きなホラー映画を観て大笑いしたり、部屋着でゴロゴロとしたりと「こんなKoki,、見たことない!」と楽しく心が躍るような場面も満載だが、「家にいて誰にも見られていない時や、脱力している時って人はどんな顔をするかな?と考えてみました。口は半開きで、目には力が入っていなくてボーッとしている感じをイメージしながら、すっぴんの麗奈を演じました」と話す。

 コミカルシーンのモットーは、振り切ってやること。「星野(和成)監督は、『コミカルなシーンは中途半端にやるよりは、全力でやった方がいい』と教えてくださいました。全力でやりました」と目尻を下げながら、「大好きなホラーのこととなると、麗奈はテンションが上がるんです。フラットな状態からブワッとテンションが上がるエンジンのかけ方や表情の作り方など、コミカルな演技についてイチから勉強をさせていただきました。この作品に参加させていただいたことで、新しい引き出しがたくさんできたような気がしています」と新境地に充実感もたっぷり。ちなみに自分にとってテンションが上がってしまうほど好きなものは、「うちのワンちゃん」と笑顔。「人には見てほしくないくらい、テンションが上がっていると思います。家族も引くくらいの、かわいがり方をしています」と声を弾ませていた。

◆心配性で努力家の素顔 明かした“これからの夢”


 自信を持てなかった主人公が、一歩踏み出して新しい自分をスタートさせる。Koki,自身、夢へと突き進む麗奈の9年間を演じきり、たくさんの宝物をもらったという。「麗奈は、落ち込んで『私、もうダメかも』『今年は冬眠する』と言ってしまったりするんですが、それでもいろいろなことに挑戦していきます。そして『これが今の私だ』と理解できる女性でもあり、自分の失敗から学ぶことができる。そういった姿は、見習いたいなと思っています」と吐露。Koki,も「麗奈のように悩んだり落ち込んだりしてしまう時は、ネガティブになってしまう」そうで、「ものすごく緊張するし、心配性なタイプ」だと素顔を明かす。

 映画『TOUCH/タッチ』の公開記念舞台挨拶では、共演者の本木雅弘が「ホン読みの時から、Koki,さんはセリフをすでに暗記していた」と語る一幕があったが、本作の撮影の日を迎えるまでも、Koki,は台本を擦り切れるほど読み込んでいたという。

 「クランクイン前はとても緊張します」と苦笑いを見せるが、「現場に入るまでに、もっと役のことを知りたい、もっと魅力を感じたいと思って、何度も台本を読み込むようにしています。クランクインまで、できることは全力で準備したいなと思っています」と語るように、心配性は努力家である証だろう。そして不安になってしまった時に支えてくれるのは、「家族の存在」だと続ける。「家族が支えてくれるというところも、麗奈と重なります。相談をすると、安心できるような言葉を毎日のようにかけてくれるのが家族。クランクイン前に緊張していると、『頭でっかちになってしまっているので、あまり考えずにまずは自分の思った通りにやってみるといいよ』と言ってくれたことが印象的です。一度不安になるとそのスパイラルに陥ってしまうので、そういった言葉をもらえて心が楽になりました」。

 2021年に『牛首村』の主演として映画デビューを果たし、海外作品への出演も重ねるなど、俳優として活躍の場をぐんぐん広げている。「俳優のお仕事をやらせていただくごとに、新しい魅力を発見しています」と目を輝かせたKoki,。俳優業への原動力は、「チームの皆さんと一緒に作品を作りあげていけること」だと熱を込める。

 「みんなで『これはどう思う?』とディスカッションや意見交換をしながら何かを作っていく過程が、とても好きです。そういった時間が自分自身にとって、前に進むエネルギーになっています。『TOUCH/タッチ』では海外のチームともご一緒させていただきましたが、ものづくりにかけるスタッフさんや共演者の方々の情熱や愛情はどの国に行っても同じだなと感じています」と現場が好きで仕方ないといった様子。麗奈を巡って三角関係となる俊を演じた渡邊圭祐、悠役の綱啓永と過ごす時間も、とても楽しいものになったと微笑む。「お二人とも本当にやさしくて、撮影中はもちろん、その後の取材などでもいつも支えてくれます。撮影の待ち時間もずっと、お二人と話をしていました」。

 今の“なりたい自分”=憧れの人物像は、「やさしさと思いやりがあって、芯の強さを持った人。また麗奈を見ていても、目標に向かって頑張っている姿というのは魅力的だなと思いました」と未来を見つめる。「幼少期の頃の夢は、祖母と母に大きなお庭のある家で、ゆっくり過ごしてほしいということだったんです」と語るように、「誰かのために」と思うと力が湧いてくるタイプだとも。「母がそういう人なんです。いつも『誰かのために』と思いながら動いていて、笑顔で周囲を照らすような存在。母を見ていると『そういう人でありたいな』と感じます」としみじみ。

 「俳優のお仕事の醍醐味は、作品を観てくださった方にメッセージが届いているんだなと思えた時です。すごく幸せなお仕事をさせていただいているなと感じます。憧れの俳優像と考えてみると、やっぱり父かなと思います。小さな頃から父のドラマや映画を観ていて、誰かにメッセージを届けられたり、強い感情を生み出せるお仕事ってすごいな、私もそういった作品の中に入ってみたいなと思いました。これからも日本、海外などあらゆる作品で、スタッフ、共演者の皆様といろいろなことにチャレンジしていきたいです」とまぶしいほどの笑顔を見せていた。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』は3月20日より、『女神降臨 After プロポーズ編』は5月1日より2部作連続公開。

※Koki,の「o」は、“oにマクロン(上に横棒)”が正式表記

このニュースに関するつぶやき

  • メイク美女のスッピンは、眉毛ボサボサにはならんでしょー。むしろマロになるのが自然では??
    • イイネ!14
    • コメント 4件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定