楽天モバイルでeSIMを利用するには? iPhoneならサクッと移行する方法も

1

2025年03月16日 10:51  ITmedia Mobile

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia Mobile

2025年3月現在、eSIMの再発行手数料はかからない

 近年、従来のnanoSIMに加えてeSIMも利用できるスマートフォンが増えている。例えば、SIMスロットに大手キャリアのSIMを入れて、eSIMにサブ回線を割り当てれば、1台で2キャリアの回線を運用できる。このeSIMは、オンラインで契約者情報の書き換えが可能なため、物理SIMのような差し替えが不要だ。


【その他の画像】


 ただ、いざ機種変更を行うときに、以前契約したeSIMをどのようにして新しい端末に移行させたらいいのか分からない人はいるはず。そこで、今回は楽天モバイルを例にeSIMを古い端末から新しい端末に移行させる方法を紹介する。


 まず手数料について触れておくと、楽天モバイルは2020年に本格参入を果たして以降、物理SIMやeSIMを再発行する際に3300円(税込み)の手数料を設けていたが、同年10月12日からSIMの発行手数料を無料した。2023年12月13日以降は再びSIMの発行手数料が発生するようになったが、eSIMについては無料のままだ。


●eSIMを利用開始/再発行するための手順


 さて、ここからは本題の機種変更時にeSIMを移行させる方法について見ていきたい。検証は「iPhone 16」で実施する。移行にはeSIMの再発行手続きが必要だが、事前にeSIMの移行先、つまり新端末がeSIMに対応しているかどうかを確認しよう。仮に現在使用している端末がeSIMに対応していても、新端末がeSIMに対応していなければ移行はできないので注意しよう。


 なお、ここで紹介する手順は、楽天モバイルで使っている物理SIMをeSIMに変更する場合も同じなので、参考にしてほしい。


 eSIMの再発行手続きはWebサイトか契約者向け「my 楽天モバイル」アプリにて行う。手順に大差がないため、今回はmy 楽天モバイルからの方法を紹介する。なお、物理SIMからeSIMへの変更手順も基本的には同じだ。


 まずはmy 楽天モバイルの右上のメニューから「契約プラン」を選択し、「各種手続き」内の「SIM再発行を申請する」をタップする。次に申し込むSIMタイプを選択する。SIM再発行の理由を「その他」、申し込むSIMタイプを「eSIM」とし、「再発行を申請する」をタップする。


 続いて、ワンタイムパスワードの入力が求められるので、楽天モバイルの契約時に登録したメールアドレスまたは楽天モバイル回線の携帯電話番号(SMS)に送信されたワンタイムパスワードを入力し、「認証する」をタップする。画面が切り替わった後、申し込み内容を確認したら、「確定する」をタップする。


 申し込みの完了を知らせるメールが届いたら手続き完了だが、これで終わりではなく、プロファイルのダウンロードが必要になる。eSIMのプロファイルとは、通信事業者が管理するeSIMに格納される加入者データを指し、これを新端末に入れなければeSIMを利用できない。


 楽天モバイルの場合は、回線の開通手続きとあわせて、プロファイルのダウンロードを行う。新端末にmy 楽天モバイルアプリをインストールし、起動したら、「お申し込み履歴を見る」を選択し、表示された画面で「開通手続きへ進む」を選択する。


 新端末にモバイル通信プランのインストール画面が表示されたら、「続ける」→「モバイル通信プランの追加」の順にタップする。以降は画面の指示に従って設定するだけでいい。副回線として楽天モバイルを設定する場合はデフォルト回線(音声通話)/モバイルデータ通信をどの事業者にするかを選択する画面に推移する。


●クイック転送なら再発行手続きが不要 手順は2通り


 iPhoneの場合は、Appleの「eSIM クイック転送」を利用することで、古い端末から新端末へのeSIMの移行を簡単に行える。古い端末で物理SIMを使っている場合でも、クイック転送を用いればeSIMに転送できる。クイック転送はiCloudかBluetoothを使って行えるが、iCloudを利用する場合は古い端末と新端末で同一のApple ID(2ファクタ認証を含む)へサインインを行っている必要がある。


 手順はこうだ。新端末で「設定」→「モバイル通信」の順に進み、「モバイル通信を設定」あるいは「eSIMを追加」を選択すると、古い端末で使っていた電話番号が表示される。次に、新端末で古い端末からの転送を希望する電話番号を選択し、「続ける」→「番号を転送」の順に選択する。


 すると「他のiPhoneで転送を承認」という項目が表示されるので、古い端末に「使っている電話番号のSIMを転送しますか?」の項目が現れたら、「SIMを転送」をタップする。続いて、古い端末に「転送を承認」と表示されるので、サイドボタンを2回押して、古い端末から新端末への転送を承認する。


 新しいiPhoneには「アクティベート中」「ネットワークに接続中」と表示されるので、しばらくその状態のまま待つ。「モバイル通信設定完了」の画面に切り替われば、これでeSIM クイック転送の操作は終了となる。


 Bluetooth経由の場合は、まず双方の端末でBluetoothをオンにした後、新端末で「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を追加」もしくは「eSIMを追加」→「近くのiPhoneから転送」を選択。古い端末に「電話番号を転送」と表示されたら「続ける」を選択。その後、新端末に表示された検証コードを、古い端末に入力すると完了する。


●eSIMの移行は手順はいくつかあるが、物理SIM特有のリスク回避にも


 このように、eSIMを古い端末から新端末に移行させる方法はいくつかあり、手順によっては物理SIMを差し替えた方が手っ取り早い場合もあるが、SIMトレイを引き出すためのSIMピンを用意せずに済むし、小さいnanoSIMを紛失してしまうリスクは解消される。eSIMの移行について少しでも参考になれば幸いだ。



このニュースに関するつぶやき

  • 折角物理SIMがあるのにeSIMに戻す理由がわからない。eSIMを使うには使いたいキャリアのeSIM対応端末を購入しなければならず、物理SIMを使わない限り端末そのままでMNPするのは不可能なのに。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングIT・インターネット

アクセス数ランキング

一覧へ

話題数ランキング

一覧へ

前日のランキングへ

ニュース設定