カサド(左)、I・マルティネス(右)はともにラ・リーガ第28節アトレティコ戦で負傷 [写真]=Icon Sport via Getty Images バルセロナは17日、同クラブに所属するスペイン代表DFイニゴ・マルティネスと同MFマルク・カサドのメディカルレポートを発表した。
ラ・リーガ第28節が16日に行われ、バルセロナはアトレティコ・マドリードの本拠地『リヤド・エア・メトロポリターノ』にて4−2と劇的逆転勝利を飾った。クラブからの発表によると、両選手ともに同試合にて負傷したという。I・マルティネスに関してはフル出場を果たしていたものの、試合翌日の朝に実施された検査の結果、右膝の内側半月板に炎症が確認されたようだ。
一方で、カサドについては同試合に先発出場していたものの、同試合の25分に元フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとの接触プレーで右膝を負傷。すぐに起き上がってプレーを再開させ、67分に途中交代するまでプレーを続けたが、I・マルティネスと同様に試合翌日の朝に実施された検査の結果、右膝の靭帯を損傷したことがわかったようだ。
I・マルティネスについてはクラブのメディカル部門の下で治療とリハビリをスタートさせることとなり、カサドについては負傷の度合いを調べ、その後の処置を決定するための追加検査が行われると伝えられた。
クラブは離脱期間等に言及していないものの、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』の情報によると、I・マルティネスは最大3週間程度の離脱となる見込みのようだ。回復までのプロセスが順調に進めば、4月9日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグのドルトムント戦には間に合いそうだが、2日に控えたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝セカンドレグのアトレティコ・マドリード戦の出場可否は不透明となっている。
一方で、カサドについては最低でも2カ月程度の離脱を強いられると模様。うまくいけば、今シーズンの終了直前にはピッチに戻ってこられるかもしれない。ただし、現時点では靭帯損傷の程度が確認できていないため、最悪のケースだと、今季中の復帰は難しそうだ。
なお、I・マルティネスとカサドの両選手は、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024ー25準々決勝のオランダ代表戦に臨むスペイン代表メンバーに選出されていたものの、クラブとRFEF(スペインサッカー連盟)の双方を通じて、同活動に不参加となることが発表されている。
現在33歳のI・マルティネスはここまで公式戦34試合のピッチに立ち、3ゴール5アシストを記録。左足から繰り出される正確なロングフィードと、空中戦の強さを武器に、ハンジ・フリック監督体制下で欠かせないセンターバックとして活躍している。
現在21歳のカサドも、昨季までトップチームでの出場機会はほとんどなかったものの、今季よりフリック監督が率いるチームで大きく台頭。U−17スペイン代表MFマルク・ベルナルの負傷後は、不動の“ピボーテ”としての地位を確立しており、公式戦36試合出場1ゴール6アシストを記録している。“ラ・マシア”産らしい技術とゲームメイク能力を遺憾なく見せつけていた。
ラ・リーガで首位を走り、CLやコパ・デル・レイとの“3冠”も非現実的とは言えない状況のなか、ここまで主力としてチームを支えてきた2名の離脱は、バルセロナにとって小さくはないダメージとなりそうだ。
【ハイライト動画】バルサはアトレティコに劇的逆転勝利