ミャンマーの特殊詐欺拠点からタイに移送された日本人の男(右から4人目)=18日午後、タイ北西部メソト(一部、画像処理してあります) 【メソト(タイ北西部)時事】ミャンマー東部ミャワディ近郊の特殊詐欺拠点にいた日本人の男(36)=北海道出身=が18日、国境のある川を挟んだタイ北西部メソトに移送された。今後、日本に強制送還される見通し。男については北海道警が窃盗容疑で逮捕状を取得している。
男は18日、ミャンマー側に迎えに行った在タイ日本大使館の職員らに付き添われて車でメソトの国境検問所に到着。タイ側の調査の結果、不法行為があったとして拘束された。
男は2月下旬、ミャワディ近郊の中国系犯罪組織の拠点がある「シュエコッコ」にいることが確認された。一帯を支配する少数民族武装勢力「国境警備隊(BGF)」によると、1月中旬にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイからタイ経由で不法に入国し、特殊詐欺に加担していた。
日本の警察はタイ警察などと連携し、詐欺拠点での男の活動や他の日本人の関与などを調べる。