実は歴史的リニューアル! “新・愛知杯”の施行条件が貴重な理由とは

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2025年03月19日 08:00  netkeiba

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左回り芝1400m巧者のベガリス(撮影:下野雄規)
 今年は多くの重賞でレース名や施行条件の変更があった。愛知杯(4歳上牝・GIII・芝1400m)は京都牝馬Sを引き継ぎ、時期を3月、場所を中京、距離を1400mに変えて行われるが、実はこれが歴史的な出来事。左回りの芝1400mで牝馬限定重賞が行われるのは史上初なのだ。改修工事等による変則開催での施行も一度もなかったと聞くと、少々意外に思われるのではないだろうか。

 そもそも、左回りの芝1400mの重賞自体が少ないという事実がある。世代限定戦を除くと、昨年まで右回りが4鞍に対し、左回りは京王杯SCの1鞍のみ。また、京王杯SCは安田記念の前哨戦、かつ高松宮記念組の強豪牡馬の参戦が多いのでレベルも高く、牝馬にとっては高い壁。00年以降に限ると、00年と01年のスティンガー、10年のサンクスノート、22年のメイケイエールの3頭しか勝利できていない。

 このような理由で貴重なレースといえる愛知杯だが、リニューアルを喜んでいる1頭がベガリス(牝5、栗東・高橋義忠厩舎)だろう。過去4勝は全て左回りの芝1400mで、今回と同じ中京芝1400mでは22年12月の未勝利、そして前走の飛騨Sを制している。脚質的に展開に左右されるが、マイペースで逃げられるようなら一発があるだろう。

 他にも左回りの芝1400mで良績を残している馬が集った一戦。どの馬が“初代”女王となるのか、要注目したい。

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