五十嵐亮太氏がみたドジャース・佐々木朗希のメジャー初登板

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2025年03月19日 20:26  ベースボールキング

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ドジャース・佐々木朗希
 19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル カブス−ドジャース』で解説を務めた五十嵐亮太氏が、メジャー初登板・初先発のドジャース・佐々木朗希の投球について言及した。



 佐々木は初回、イアン・ハップの初球に160キロボール、続く2球目も160キロファウル、3球目の160キロで左飛に打ち取ると、続く鈴木誠也は159キロのストレートで空振り三振、最後はカイル・タッカーを159キロのストレートで中飛、初回は打者3人・11球、変化球はわずかに2球。160キロは5球計測した。



 五十嵐氏は、初回の佐々木の投球に「驚きましたね。オープン戦でも98マイル、99マイルと100マイル出たことがなかったんですよ。ここにきていきなり100マイル連発ですから。開幕でのアドレナリンが全開に出ているし、この球場全体が佐々木投手の投球に1球、1球が夢中になりますよね。変化球も2球しか投げていない。基本ストレートで力で押し切るピッチングスタイルですね。あまりにも飛ばしすぎると、どこまで持つか、そっちになってきますね」と話した。



 佐々木は続く2回は先頭のマイケル・ブッシュに1球もストライクが入らず四球、マット・ショウを遊直、ダンスビー・スワンソンに四球で一、二塁となったが、ピート・クルーアームストロングを遊直、二塁走者・ブッシュが戻れずダブルプレーでピンチを切り抜けた。



 五十嵐氏は2回の佐々木に「ダブルプレーが大きいですよね。セカンドにスコアリングポジションに置いてからの方が、ストレートが初回のようなストレートになったので、力の入れ方、メンタルコントロールを含めて、良い粘りを見せたと思います」と振り返った。



 しかし、3−0の3回、一死走者なしからジョン・バーティにこの日初安打となる内野安打を許すと、ハップ、鈴木誠也に連続四球で満塁のピンチを招き、カイル・タッカーに押し出し四球でメジャー初失点。



 五十嵐氏は「2回に入ってからボールの割合が多くなったので、修正できるかどうかが大事ですね」と指摘。五十嵐氏の声が届いたのか、佐々木はマイケル・ブッシュを156キロのストレートで見逃し三振、ショウを縦に落ちるスライダーで空振り三振で最少失点で切り抜けた。



 佐々木はこの回を投げ終えたところで降板。メジャー初登板は3回・56球を投げ、1被安打、3奪三振、5与四球、1失点だった。



 五十嵐氏は佐々木の降板後、初登板の投球内容に「立ち上がりがあまりにも良すぎたというのと、ベンチに戻って点数を取ってもらった。楽にはなったんだけど、楽になった気持ちが逆にピッチングに影響を及ぼしたのかなと感じましたね。ランナーを出してからなんとか粘るというところだったんですけど、何が言いたかったというと、結果論なんですけど1アウトを奪った3回、ボテボテのサードゴロがヒットになってしまった。ランナーを背負ったことによって盗塁もされたところで、自分のペースを掴めなかったと思いますね。あれが2アウトでスムーズに取っていたら、また違った感じになっていたかなと思うと、こう言ったことはシーズンであるので、この試合の中で修正をどうするかというところが彼の今後の課題」と話した。



「しっかりゾーンに行けば、抑えられる力がある。次以降、どう言ったピッチングをするかというのを楽しみな内容だったと思います」と期待を寄せた。



(ニッポン放送ショウアップナイター)

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