スペイン代表、後半ATにメリーノが劇的同点弾！　オランダ代表はハト退場で痛恨のドロー決着【UNL準々決勝第1戦】

　UEFAネーションズリーグ準々決勝の第1戦が現地時間20日に行われ、オランダ代表とスペイン代表が対戦した。

　2024−25シーズンのUEFAネーションズリーグは、リーグA各グループ1位と2位がノックアウトステージへ進出。準々決勝はホーム＆アウェイ。準決勝、決勝、3位決定戦は1試合で行われる。準々決勝第1戦をホームで戦うオランダはグループA3を2勝3分1敗で2位通過。対するアウェイのスペインはリーグAグループ4を5勝1分無敗という圧倒的な成績で勝ち上がってきた。

　試合は立ち上がり9分に動いた。スペインが高い位置でプレスをかけて、ラミン・ヤマルがヨレル・ハトからボールを奪うと、ペドリを経由して、最後はニコ・ウィリアムズが反転してシュート。これがゴールネットを揺らし、スペインが先制に成功する。

　リードを許したオランダだったが、28分にチャンスをものにする。右サイドでジェレミー・フリンポンがドリブルで突破し、パスを受けたタイアニ・ラインデルスがクロスを供給。これは相手にクリアにされるが、ヨレル・ハトがヘディングで相手より先に触ると、ジャスティン・クライファートが収めて左へパス。コーディ・ガクポがニアに低く鋭いダイレクトシュートを放ち、ゴールを奪った。オランダが同点に追いついて前半を1−1で折り返す。

　後半も立ち上がりに試合が動く。フリンポンがラインデルスとのワンツーで右サイドを突破してドリブルで持ち運び、マイナスのパスを送ると、走り込んだラインデルスがダイレクトで上手くミートし、ゴールへと流し込んだ。後半開始40秒たらずでフリンポンとラインデルスのコンビで逆転ゴールを奪った。

　こう着状態が続いた81分、ヨレル・ハトがドリブルで前進を試みるが、コントロールが大きくなり、ボールを奪ったロビン・ル・ノルマンの足首付近に勢いそのまま突っ込んだ。幸いル・ノルマンは大事に至らず、プレー続行となったが、ヨレル・ハトにはレッドカードが提示され一発退場となった。

　このまま終了かと思われた後半アディショナルタイム、ニコ・ウィリアムズが左サイドからカットインしてシュート。GKバルト・フェルブルッヘンが辛うじて跳ね返すが、こぼれ球を途中出場のミケル・メリーノが押し込み、スペインが土壇場で同点に追いついた。

　試合はこのまま2−2で終了。第2戦は現地時間23日、中2日で『エスタディオ・デ・メスタージャ』で行われる。