鹿島vs浦和の一戦で暴力行為に及んだ来場者1名が無期限入場禁止処分に 浦和レッズは21日、16日に行われた鹿島アントラーズ戦における違反行為とその処分について発表した。
違反が発生したのは16日(日)に『県立カシマサッカースタジアム』にて行われた2025明治安田J1リーグ第6節の鹿島アントラーズ戦。試合終了後のビジターサポーターエリアにおいて、来場者が警備員およびクラブスタッフを突き飛ばすという暴力行為に及んだという。
浦和の競技運営本部スタッフは同日中に、鹿島の運営担当者や警備員、鹿嶋警察署員とともに処分対象者に対する対面での事情聴取を実施。処分対象者は口頭で処分対象行為を認めたため、「浦和レッドダイヤモンズサッカー試合運営管理規定」並びに「Jリーグ試合運営罰則規定」との照合を行い、鹿島の運営担当者とも協議の上で無期限入場禁止処分を決定し、通告を行ったようだ。
しかし、処分対象者は2時間以上にわたり、処分決定に関する念書の記入を拒否。クラブによると、処分対象者の発言や態度から、日を改めた事情聴取に応じる意思が確認できなかったため、鹿島の運営担当者と再協議の上、両クラブ代表者連名による両クラブ出場試合への無期限入場禁止処分の通告を決定したという。同日中に処分対象者は通知書を受領し、異議申し立ては行われなかったようだ。
なお、18日(火)にはコンプライアンス委員会を実施され、経緯を確認した上で処分内容が了承されたという。
浦和は今回の一件に関して、クラブ公式サイト上で「浦和レッズは引き続き、違反行為発生防止施策への注力と、違反事案に対する適時適正かつ毅然とした対応を徹底し、安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に全力を投じてまいります」と声明を発表している。
また、鹿島も同様の経緯を明かしつつ、「クラブとしては今後、セキュリティ体制強化や観戦ルール周知を再徹底するとともに、サポーターの皆様におかれましては、観戦ルールを順守してご観戦いただきますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と声明を発表した。