スペイン代表デビューを飾ったハイセン(右端) [写真]=Getty Images スペイン代表デビューを飾ったDFディーン・ハイセン(ボーンマス/イングランド)が、記念すべき瞬間を振り返った。
20日(現地時間)に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)準々決勝第1戦で、スペイン代表はオランダ代表と対戦。互いに点の奪い合いとなった試合は、2−2で終了している。
同試合で、ハイセンはスペイン代表の一員としてベンチ入りを果たした。オランダ・アムステルダムで生まれたハイセンは、5歳の時にスペインのアンダルシア州にあるマルベーリャへ家族揃って移住。マラガやユヴェントスのユースで育成を受け、現在はボーンマスの主力として活躍している。2022年にはU−17オランダ代表の一員としてUEFA U−17欧州選手権2022に出場して準優勝に貢献していたが、U−21からはスペイン代表を選択。UNL準々決勝に臨むスペイン代表へと招集されていたDFイニゴ・マルティネス(バルセロナ)が負傷したため、19歳の若きセンターバックは追加招集を受けていた。
オランダ代表戦の41分、DFパウ・クバルシ(バルセロナ)が負傷したことを受け、ベンチで控えていたハイセンに出番が回ってきた。自身の出身国と対戦することになったハイセンは、緊急出場にも関わらず冷静なプレーぶりを披露。空中戦で安定した強さを発揮した。また、『SofaScore』のデータによると、同選手は59本中53本のパスを成功させ(成功率90%)、ロングボールを9本中5本(成功率56%)、キーパスを1本記録。攻撃の起点としても機能した。
スペイン紙『アス』が20日に伝えたところによると、試合後のインタビューに応じたハイセンは「代表チームでデビューするのは夢だ。このチームでプレーするのは楽しいし、とても幸せだよ」とコメント。試合中、オランダサポーターから大ブーイングを浴びた件については「観客は観客さ。僕は目の前のプレーに集中している」と語り、メンタルの強さも垣間見せた。
レアル・マドリードをはじめとする強豪クラブが獲得に関心を示しているとされるハイセンは、スペイン代表での確かな一歩を踏み出した。