写真 マッチングアプリで出会った相手の嘘は、見破ることが難しい場合も多いものです。
斎藤ゆきさん(仮名・34歳)は、マッチングアプリで知り合ったバツイチ男性と初めてのおうちデートをしたとき、驚愕の事実を知り、別れを切り出しました。
◆子ナシのバツイチ男性との交際がスタート
ゆきさんは4年前に離婚をして、バツイチに。元夫との間には子どもはいません。
しばらく、恋愛はいいや。離婚後1〜2年ほどはそう思っていましたが、バツイチ仲間だった友人が再婚をし、幸せそうな様子を見たことで心境が変化。もう一度、恋愛を頑張ってみようと思うようになりました。
「まさか、30代になってマッチングアプリを頑張ることになるとは……(笑)。初婚の人は私にはもったいない気がしたので、バツイチの人がいいなと思っていました」
そんな中、出会ったのが4歳上のトシキさん(仮名)。トシキさんは元妻の不倫が原因で離婚したバツイチ男性でした。子どもがいないバツイチという共通点から話は盛り上がり、2人はマッチングから1週間後に初対面。
その後は4〜5回ほどデートを重ね、結婚前提の交際を開始しました。
◆家でイチャイチャしていたら知らない男児が入ってきた!
トシキさんは気遣い上手。バツイチ男性ならではの包容力がありました。
ただ、ひとつだけ気になることが……。
週に何度か夜に長時間連絡がとれない日があり、デート日に突然「風邪をひいたから会えない」と言われることが増えたのです。
「もしかして、彼は既婚者なのかも……と思いました。家に行けば隠そうとしても何かしら女の影は見えると思ったので、勇気を出しておうちデートを提案したんです」
すると、トシキさんは渋ることなくOK。1週間後の週末に、初めてトシキさんの家へ行くことになりました。迎えた、おうちデート当日。トシキさん宅はお世辞にもあまり綺麗とは言えず、水回りにはこびりついた汚れが……。
「でも、それがなんだかリアルな男の生活って感じがしました。暮らしの中に女性の影がない感じがあったというか……」
ホっとしたゆきさんは、家デートを楽しむモードに。互いにボディータッチが自然と増え、2人はリビングでイチャイチャし始めました。
すると、予想外の事態が。ゆきさんがブラを外した瞬間、玄関のドアが開く音がしたのです。驚いたゆきさんは硬直。そのまま動けずにいると、小学生くらいの男の子がリビングに入ってきました。
目の前に状況が理解できないゆきさんは困惑。助けを求めるかのようにトシキさんを見ると、顔が真っ青になっていました。
次の瞬間、トシキさんは男の子に、「なんで帰ってきたの!?」と尋ねたそう。その言葉でゆきさんは、男の子がトシキさんの子であることを理解しました。
◆初めてのお家デートで発覚した“彼の嘘”
その後、トシキさんは「ちょっと待っててね」と言い、男の子を別室へ連れていったそう。ようやく体が動くようになったゆきさんは身なりを整え、「今日は帰る」と言い捨て、帰宅しました。
その夜、トシキさんから電話で謝罪され、「もう一度会ってほしい。全部話すから」と言われ、2日後にディナーへ。そこで告げられたのは、ゆきさんが想像していた通りの真実でした。
「やっぱり男の子は、彼の子でした。元妻が精神的に不安定だったため、親権は彼が取ったそうです。私と会う日は彼の両親宅に子どもを預けていましたが、あの日は彼の母親が階段から落ち、病院へ行くことになったので男の子は自宅に帰るように言われたみたいです」
トシキさんは子どもがいることがバレないよう、ゆきさんが来る前に我が子の生活用品を自室の押し入れに隠していたのだとか。
どうして、そこまでして子どもがいることを隠したかったのか。ゆきさんがそう尋ねると、トシキさんは「だって、子どもがいることを知ったら、ゆきは再婚するのをためらっちゃうでしょ?」と自分勝手な言い訳をしました。
「その返答にドン引きしましたね。もし、本当に再婚することになったら、子どもはどうするつもりだったんでしょうか」
我が子を大事にできない人は、結婚相手のことも大切にできないはず。そう思い、ゆきさんは別れを決意しました。
「自分たちの性行為を見たことで、何らかのトラウマが植え付けられてしまったら申し訳ない。何の罪もないあの男の子には、幸せでいてほしいです」
<文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291