
パレスチナ自治区ガザでの停戦が事実上崩壊し、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が攻撃を再開するなか、イスラエルの国防相はハマスに対して、さらなる圧力をかけると表明しました。イスラエルから中継です。
まずは速報からお伝えします。イスラエル軍は先ほど、ガザ北部から発射された飛翔体2発を迎撃したと発表しました。ハマスによるロケット弾攻撃とみられています。
18日のイスラエル軍による戦闘再開以降、ハマスがイスラエルに対して攻撃するのは、これが2回目です。
一方のイスラエル軍も空爆と地上部隊による攻撃を一層拡大させています。中東アルジャジーラによりますと、イスラエル軍は21日も、ガザ全土に対して空爆を実施し、これまでに590人が死亡したということです。
Q.双方が攻撃再開に乗り出したなか、ガザ情勢は今後どうなっていくのでしょうか?
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今後、戦闘がこのまま続き激化するのか、もしくは再び双方が攻撃を止めて、停戦の道に戻ることができるのか。これはハマスの対応によるところが大きいと思います。というのも、イスラエル側はハマスが人質を解放するまで攻撃を続けると明言しており、強硬な姿勢を変える予兆は全くありません。
先ほど、カッツ国防相もガザの制圧地域を拡大するよう軍に指示したと表明。そのうえで、「ハマスが人質の解放を拒否すれば、より多くの土地を永久にイスラエルが支配することになる」などと警告しました。
一方のハマスは、当初の停戦合意とは異なるタイミングで人質の解放を求めるイスラエルに対して反発しているものの、停戦に戻るために仲介国と協議しているという情報もあります。ハマスは軍事的にも極めて弱体化していることもあり、今後、武力を用いた圧力を続けるイスラエルに対して、どこまで譲歩できるのかが焦点になってきます。