『しあわせは食べて寝て待て』より(C)NHK 俳優の桜井ユキが主演を務める、NHK総合のドラマ10枠『しあわせは食べて寝て待て』(4月1日スタート 毎週火曜 後10:00)。今回、団地に暮らす人々や、さとこの新しいパート先の仲間を演じるキャスト陣が発表された。
【写真多数】豪華キャスト陣を一挙紹介!
主人公・麦巻さとこ(桜井)は、週4のパートで質素に暮らす38歳、独身。「一生付き合わなくてはならない」病気にかかったことから生活が一変し、会社を辞め、新しい住まい探しを余儀なくされる。見つけたのは築45年の団地。隣に住む大家の美山鈴と、訳あり“料理番”の司を通じて、さとこは食事で体調を整える【薬膳】と出会う―。やがて、自分なりの楽しみ方を見つけ、“できない自分”を受け入れていく。
福士誠治が演じるのは、デザイン事務所「唐デザイン」代表のアートディレクター・唐圭一郎。さとこや後輩デザイナーの面倒見がよく、仕事はきっちりこなすが生活面ではどこか抜けているところがあり、後輩によくいじられる。数値では説明できない非科学的なものは一切信じないリアリストの一面もあり、薬膳にも最初はノリが悪いが…。パートとして迎え入れたさとこのことをいつも気にかけ、可能性を広げようとしてくれる。
田畑智子が演じるのは、装丁など依頼している「唐デザイン」によく出入りしている中堅出版社、「ギンナン舎」に勤める編集者・青葉乙女。装丁など依頼している唐デザインによく出入りしている。常に折り目正しい口調で話すが、唐に対してだけはなぜか毒舌。好奇心旺盛で行動力がある。仕事熱心で編集者としての腕はあるが、うっかりミスが多く、憂鬱(ゆううつ)になることも。そんな様子を気遣ってくれたさとこに興味を持つようになる。「40を超えて先が見えてきた人間には、できない自分を認める能力の方が必要な気がする」と、ある言葉をさとこに伝え、互いに理解者となっていく。
中山雄斗は、唐デザインに所属するグラフィックデザイナー・マシコヒロキを演じる。唐の背中を追って事務所に入って来た唐の弟的存在で、個性にこだわるあまり、クライアントとの間でよく追い詰められている。唐が独立した年齢にさしかかっており焦りも感じている。実は、いつか独立した時のために、名前をカタカナで名乗っている。同僚の巴沢(ともえざわ)とさとこの会話を見守り、さりげないフォローも忘れない。
奥山葵は、末っ子気質でマイペースな唐デザインの若手デザイナー・巴沢千春を演じる。単行本や雑誌の装丁を得意とする巴沢は、流行にもそれなりに敏感で独自のファッションも楽しむが、実は本の虫。しかも紙の本にこだわる。歴史オタクの一面もあり、推しが歴史上の人物で、突然推しメンの逸話を披露することも。唐を遠慮なくいじったり、さとこにもよく突っ込みをいれるが、人に興味があるらしく、さとことも打ち解けていく。
北乃きいが演じるのは、食にまつわる生きづらさを抱えるOL・反橋りく。一人暮らしをしていたが、父親の死をきっかけに団地に戻り、母親と弟の面倒を見ながら暮らしている。同じ団地のさとことはひょんなことから顔見知りになる。ベジタリアンな生活に憧れるが、切り替えられずにいる。ストレス発散に思わず通うファミレスに出会いが待っていた。
西山潤が演じるのは、団地で両親と暮らす、引きこもりでニートの青年・八つ頭仁志。同年代の司には気を許して、気分展開に出かけたり、司の手伝いをしたりしているが、基本的には夜行性。生真面目な性格で、就職していたこともあったが、対人関係が原因で体調を崩し、引きこもりになった。「このままではいけない」と思いながら脱するタイミングかつかめずにいたが、転機が訪れる。
土居志央梨は、団地に引っ越してきたフリーのイラストレーター・高麗なつきを演じる。おしゃれで自分の意見をしっかり持っているが、仕事に関しては他人の評価が気になり、比較しては落ち込みやすい。さとことは、コンビニで知り合う。さとこから見れば「色々とデキる人」で、そのはっきりとした物言いに気おくれすることもあるが、感情は次第に変化していく。
中山ひなのは、団地に住む高校3年生・目白弓を演じる。さとこが副業として始めるレンタルルームのお客さんになる。両親とは馬が合わず、学校でも、どこにも居場所がない。「どうでもいい」が口癖で、どこか諦めている。他人の事情に踏み込まないと決めていたさとこが、放っておけなくなる。
朝加真由美が演じるのは、さとこの母・麦巻惠子。さとこの兄の家族と同居し、孫の面倒を見ている。しっかりしていると安心していたさとこが病気になったことを、どこかで受け入れ切れておらず、心配のあまり口にする言葉がさとこを傷つけてしまう。はっきりとした性格で、行動力がある。素直になれない母子だが…。