『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』に主演する伊原六花、伊野尾慧 (C)カンテレ Hey! Say! JUMPの伊野尾慧と俳優の伊原六花がW主演するカンテレ・フジテレビ系「火ドラ★イレブン」枠『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』(毎週火曜 後11:00)が4月1日からスタートする。このほど、誰もがうらやむ仲良し夫婦で、CM制作会社で働く幹太(伊野尾)となつめ(伊原)を演じる2人が合同インタビューに参加。共演の感想から物語の軸となる“結婚”や“夫婦”についても語った。
【写真】ペアルックで寄り添う“夫婦役”の伊野尾慧&伊原六花 事故で死別したはずの夫婦が「1日3分、部屋の中だけ再会できる」という“制約だらけの奇跡”に振り回されながらも、「お互いの死の真相」と「不倫の真相」を追う夫婦再生ラブ&ミステリー。
■ラブ、サスペンス、コメディー要素が入り組む台本は“バランス”意識「観ている方が没入できるように」
――まず台本を読んでいかがでしたか。
伊野尾;はがゆかったです。僕演じる幹太は、なつめのことをすごく好きで、良かれと思ってやっていたことが人によっては喜ばれるけどやりすぎなところもあってそのあたりのすれ違いははがゆいな、と。
伊原:結婚3年目、出会って5年目とちゃんとわかって読むと確かにここで言葉を飲み込むよなって共感できることもある。幹太のまっすぐな愛は、まっすぐすぎてズレてしまうこともある。日々積み重なっているということもちゃんと奥行きを出していかないと、溺愛してくれているのにただ拒絶しているように見えないようにしたいです。
――そこは現場ですり合わせていく感じでしょうか。
伊野尾:きょうも1日一緒にいて、合間にあったりするから会話をして2人の空気感をなんとなくつくっていけたらいいな。
――物語の内容についてはどんな印象を受けましたか。
伊野尾:いろんな要素が含まれていて。サスペンス、コメディー、ラブ…。台本を飽きずに読み進められました。ただ役を演じる上ではバランス感覚が大切。観ている方が没入できるように監督さん、プロデューサーさんと相談しながらいいバランスで演じることができたらいいな。そこをちゃんと表現できたらいいな。偏らないようにしたいです。
伊原:完全オリジナルということでまだ私たちしか知らない物語がこんなにおもしろくて、それに参加できることがとってもうれしい。台本が面白いからこそ、頑張らないと…と良いプレッシャーをもらえている。要素が盛りだくさんなので私たちは整理して、観てくださる方に急展開を楽しんでもらいながら、私は夫婦の掛け合いが夫婦らしくてすきだなと思うのでそこも大切に、バランス良くやれたらいいな。
――パラレルワールドに生きる2人が、2人でいないシーンも同じようで少しずつ違ったり面白くありつつも撮影は大変そうでもあります。
伊野尾:僕らは1個の世界だけど…。
伊原:みんな(他のキャスト)が(笑)こっちは幹太が生きてる?ってなりそう。
伊野尾:難しそうですよね。僕らは一面だけですけど監督さんが映像表現でどううまく、観ている方に伝えるか難しそうだなと思います。
――お2人は初共演となりますが対面する前後で印象は変わりましたか。
伊野尾:道枝(駿佑)くんの出ていたドラマをみていたので、そこに(伊原が)出演されていて『お芝居もされているんだ』というのが印象。お芝居をしている姿もすてきだなと思っていて、いち視聴者としてみている立場だったので、まさかご一緒するとは。そして夫婦役ということで驚きました。会ってみると明るくて優しい方。まだ会って3回目くらいなのでこれから知っていけたら。よく話しかけてくれるし取材現場でちゃんと椅子も戻していたり(笑)。細かいところにも気が遣えて優しい方だなと思いました。
伊原:学生のときからキラキラな姿を拝見していましたがハッピーでみんなともだち、イエーイ!ってイメージだったんですけど意外とお会いすると…。
伊野尾:会ったら暗いってこと?(笑)
伊原:いや、暗いってことはないのですが(笑)やっと、きょうで伊野尾さんという方を知り始めています。
――初対面の時とは違った?
伊原:その時は私生活のイメージがまったくなくて。この方はなにを食べて誰としゃべって生きていたんだろうという感じだったんですけど今は人間味というか。
伊野尾:その時は2人話す機会がなかったですもんね。
伊原:やっと今3回目で、少しずつここくらいまできてます…(頭から顎まで)。
伊野尾:早くない!?
伊原:上(頭)から来て、ここです(笑)
伊野尾:下からだと思っちゃった(笑)
伊原:最初は想像していた感じで、どういう人物でどういう性格で…なのかわからなかったんですけどきょうでわかり始めました。人見知りだけどしゃべり始めると全然しゃべってくれます。人見知りの方って、一問一答で終わっちゃいそうじゃないですか。ポンっていってポンで返ってきて終わる。でもポン、ポン、ポンはあります。
伊野尾:良かったです。人間らしくて(笑)
――夫婦役ということで演じる上でどんな夫婦をつくっていきたいですか。
伊野尾:僕らは会って3回目だけど夫婦として3年の歴史があるのでその歴史を感じられるように。2人で夫婦の空気がつくれたらいいな。
伊原:愛すべき2人になれたらいいな。それぞれ価値観があって合わない人がいたりぴったり合う人がいたり…それも含めて凸凹な感じがキュートにかわいくみえたらいいな。
■伊野尾慧、結婚指輪の装着にソワソワ…伊原六花は「役作りとして心強い」
――きょうは役衣装ということで結婚指輪をつけていらっしゃいますが、伊野尾さんは指輪をいじっていらして…つけた感じはいかがでしょう。
伊野尾:慣れないですね。普段は指輪をまったくつけないので。初めてつけたのでずっといじいじしちゃいます。つけたりはずしちゃったり…。
――気持ちはなにか変わりましたか。
伊野尾:まったく変わりません!あ、変わったほうがいいのか(笑)でも夫婦って感じもするし、ドラマのなかでもふとした仕草のなかで指輪が映ってくると思うので良いアクセントになったらいいな。
伊原:2本のミックスじゃないですか、これ。パラレルだ!今までは最終的に夫婦になるとか、物語の途中で夫婦になることはあったので、夫婦スタートはなかったので最初から結婚指輪をつけていられるのはひとつ役作りとして心強いです。
――物語のなかで「夫婦とはひとつの世界を2人で生きていくこと」とありますが2人にとって“夫婦”とは?
伊原:私は結構、なつめの考えに割と共感していて。それぞれ生きてきた環境があるので、夫婦はそれぞれの世界を認め合う。すり合わせる…みたいに思います。
伊野尾:今、ちょうど周りが離婚ラッシュなんですけど…(笑)友達とも仕事仲間とも違うし家族ではあるけどそこにいろんな感情が入り組んでる。一緒に会社を経営する感覚でもないし、よくわからない。やったことないから。僕は結婚に対して、ポジティブなイメージがないから…今の話ね。
伊原:今の段階は、ですよね。
伊野尾:今回の撮影を通して、結婚・夫婦ってすてきだな、と思えたらいいな。
伊原:頑張ろう(笑)
伊野尾:一緒に頑張りましょう。
――伊野尾さん演じる幹太は“溺愛系の夫”という役柄ですが聞いたときはいかがでしたか。
伊野尾:良いワードセンス。幹太をどんな人か言語化するのか難しくて…でもネガティブだと自分の考えを押し付けてる気がしてしまったけど、“溺愛”という言葉を聞くと腑に落ちました。奥さんのことが大好きで、もう結婚3年目なのに、一人だけ新婚テンション(笑)。ポジティブに捉えたら、すごくすてきだけど人によっては確かにうっとうしくも感じる。そこを観ている人にとって、ただただ幹太が溺愛してくれて、かわいい、良いな、だけでなく、ちょっと意見が分かれるキャラクターとして演じられたらいいな。
――ちなみにお2人が溺愛しているものはなんでしょう。
伊野尾:コーヒー。そういうのでいいんですかね?最近飲めるようになったので。ブラックです。
伊原:おお〜大人。私は最近はノンフライヤー。料理をするのですが、親にも姉にも送りつけました。3人でフライヤートークをしながら毎日使っています。最近作ったのはほしいもです。
伊野尾:さっきもさつまいも好きっていってたよね?
伊原:ドライ機能があるので、焼き芋を薄く切って乾燥させて3時間経ったらほしいもになっています。めっちゃいいんですよ。ぜひ!
――W主演ということで座長としてどのような現場にしたいですか。
伊野尾:明るい楽しい現場になればいいな。僕だけでなくスタッフさん含めて楽しくできれば。伊原さんもいてくれるので2人で力をあわせていい作品になればいいな。
――今回、共演には後輩であるTravis Japanの松倉海斗さんもいらっしゃいますが撮影で楽しみにしていることはありますか。
伊野尾:…ないなぁ!(笑)でも後輩と一緒に仕事することもなかなかない。でもTravisはHey! Say! JUMPのライブバックでついてくれたこともあったのでそこからドラマという形で共演できることはうれしくもある。松倉くんは『家政夫のミタゾノ』のゲストで1話だけご一緒したのですがその時はあまり話せなかったから、今回は話せたらいいな。
伊原:夫婦という軸はありますが周りのみなさんに助けてもらわないと成り立たない作品。全員、横並びで私たちはついていけたら。