ヤクルト・吉村貢司郎 (C)Kyodo Newsオープン戦
日本ハム 3 − 3 ヤクルト
<3月22日 エスコンF>
ヤクルトはオープン戦2度目の引き分け。投打とも収穫はあったものの、心配なアクシデントにも見舞われた。
アクシデントは6回裏の守備で発生。二死一、二塁のピンチで中前打を処理した中堅・塩見が、本塁送球を焦り打球をファンブルすると、そのあとバランスを崩し転倒した。そのまましゃがみ込んでしまい、前に弾いたボールを取りに行くことができない間に、二塁走者に続き一塁走者も一気に生還。しばらくして立ち上がった塩見は足を引きずりながらベンチに下がり、そのまま交代となった。
昨季は5月に左膝前十字靱帯損傷と左膝半月板損傷の大ケガを負い、シーズンでの出場はわずか31試合。復活を目指し、今季のオープン戦はここまで順調に調整を重ねていただけに背番号9の状態が心配される。
開幕2戦目となる3月29日・巨人戦(東京ドーム)での登板が決定している先発の吉村は、2回43球、1安打無失点、1奪三振3四球の内容で降板。立ち上がりは制球に苦しみ、2回は一死三塁のピンチを招いたものの、相手が仕掛けたセーフティスクイズを自らの好処理で本塁タッチアウトに仕留め、防御率0.56でオープン戦を終えた。
打線は5回、敵失絡みで二死二塁の好機を作り、「7番・指名打者」でオープン戦初スタメンの宮本が左翼線を破る適時二塁打を放ち先制。宮本は8回の第3打席でも三塁線突破の安打を放ち、チーム唯一のマルチ安打をマークした。
1点を追う8回は、9番・武岡がオープン戦初アーチとなる右越え2ランを放ちアピール。開幕一軍当落線上の二人が結果を残した。