阪神大賞典に出走するショウナンラプンタ(c)netkeiba 今週も引き続き「中山・阪神・中京」での3場開催。
日曜日の重賞は、中京競馬場で牝馬限定のGIII愛知杯(中京・芝1400m)。そして阪神競馬場でGII阪神大賞典(阪神・芝3000m)が行われる。今週は、阪神大賞典のレース傾向と馬券のヒントを探っていこう。
1.強い上位人気馬?
まずは上位人気馬の成績チェックから。
阪神大賞典では過去10年、1番人気馬は5勝。成績は[5-1-2-2]。先週の金鯱賞同様、1番人気馬が好成績を残しているレースである。
対して2番人気馬は[3-2-1-4]、3番人気馬も[2-0-2-6]という成績。1番人気馬が勝っていない年は、かわりに2番人気か3番人気が必ず勝っている。ただし、1-3番人気馬での1-3着上位独占というのはない。
4番人気以降の勝利というのは、10年5番人気トウカイトリック以降出ていない。人気薄の単勝馬券はかなり買いづらいレースになっている。
2.関西馬圧倒?
阪神大賞典は、例年、関西馬が圧倒的に強いレースだ。
過去10年馬券圏内30頭中、関西馬はなんと28頭にも及ぶ。関東馬の馬券圏内というのは、16年2着タンタアレグリア(4番人気)と昨年24年2着ワープスピード(6番人気)だけ。まあ出走数自体が関西馬圧倒なので仕方ないといえば仕方ない傾向なのかも…。
今年出走予定の関東馬はワープスピードとウインエアフォルクの2頭のみ。昨年のように食い込むことはできるのか。
3.今年も要注意7.8枠?
22年までの過去10年データとしては「7枠もしくは8枠のどちらかが必ず馬券になる」という現象が続いていた。しかし近2年はどちらの枠も馬券になれず。これまでの連続傾向は途絶えてしまったようだ。
しかし過去10年で7.8枠からの勝利は6回。勝馬に関しては外枠有利の傾向はまだあるといってもいいだろう。
4.上がり最速は馬券圏内率100パーセント?
最後に脚質の有利不利について。
過去10年、阪神大賞典では逃げ馬不振。逃げて勝利した馬はおらず、良くて3着が1度あるだけ。どうも逃げ馬には相性が良くないレースのようだ。
逆に、上がり最速を出せている馬は過去10年で9勝。上がり最速を出した馬はのべ11頭いるがすべての馬が馬券圏内になっている。
過去10年、勝利馬も上がりは速くて34.2秒、遅くて37秒台。馬場状態、ペースなどによってかなり上下差はあるが、メンバー中上がり最速を出せる馬こそが中心になるレース。
昨年は、長距離を走って33秒台の上がりを出せるテーオーロイヤルを推したがズバリ1着。2着ワープスピードも3着ブローザホーンも「前走上がり最速」タイプ。結局、前走で上がり最速を出していた4頭中3頭での決着となっていた。
今年はいかにもの逃げタイプは不在。そして前走で上がり最速を出しているのはショウナンラプンタだけ。この馬が中心となってくれるのだろうか。