


私に働けと言うなら子どもを預かってくれるの? 家のことをしてくれるの? 父に届ける料理を作ってくれるの? 母は母で、気まずそうに視線をそらして黙ったまま……。私は子どもたちを連れてすぐさまその場を立ち去りました。


昔から私が祖母にどんなに傷つけられても、母は私をフォローするふりをしてこうやって祖母の味方をするのです。弟のソウは海外で暮らしていて実家のことはノータッチ。何もしないソウよりも、私の方がよっぽど親孝行しているのに……。

祖母が昔からこんなふうだったのは確かです。私には「もっと! もっと!」と追い打ちをかけてくるのです。一方で弟のソウに対してそんな様子はありません。連絡ひとつよこさないのに何も言いません。
祖母は、介護や親の世話は「息子」ではなく「娘」の仕事だと思っているのです。その証拠に祖母は、自分の子どものなかで唯一の「娘」である母だけに介護をさせています。私がそのことを指摘すると、母は電話の向こうで息をのみました。母もまた、ずっと祖母に我慢させられつづけてきたのでしょう。
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【後編】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子