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岩手県大船渡市で起きた大規模山林火災で、大船渡地区消防組合消防本部は23日、地元消防団や県内の消防署の応援部隊など400人態勢で現地調査を実施した。同本部によると、三陸町綾里の2カ所で残り火と煙を確認し、放水などを実施した。24日以降も警戒を継続する方針で、鎮火のめどは立っていないという。
この日は28地点に入り、発火の可能性がある熱源が残っていないか調査した。残り火は煙が上がっていた切り株を掘り起こしたところ発見され、道路に近いため消防車で放水した。煙は木の根元で確認され、ジェットシューターと呼ばれる消火器で処理した。
三陸町綾里の三ケ森地区で活動した市消防団第4分団の細川功さん(47)は「立ち入った場所は何らかの形で焼け、燃えていないところはない状態だった」と説明。村上丈さん(44)は「山林を歩いて改めて焼損範囲の広さを実感した。木の下草がほぼ焼失し、地面がむき出しになっている」と語った。
今回の火災は2月26日に発生し、平成以降で国内最大の約2900ヘクタールが焼け、住宅など210棟が焼損した。3月9日に延焼の危険性がない鎮圧状態と判断された。【奥田伸一】
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