岡田将生、橋本愛&唐田えりかとの共演に感慨

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2025年03月24日 07:10  クランクイン!

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土曜ドラマ『地震のあとで』完成試写会の様子  クランクイン!
 俳優の岡田将生が、都内で行われたNHK土曜ドラマ『地震のあとで』試写会に出席。共演した橋本愛、唐田えりかの印象を語った。試写会には、演出を務めた井上剛、制作統括の山本晃久も同席した。

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 本作は、1995年に発生した阪神・淡路大震災の後に村上春樹が著した4つの短編が原作。震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの“喪失”を伴う奇妙な物語。“今”に続く“地震のあと”の30年の時間を描く。

 第1話「UFOが釧路に降りる」に出演した岡田は、1995年に起きた阪神淡路大震災直後の東京で、橋本扮する妻の未名と共に暮らす夫・小村を演じている。岡田にとって、村上春樹原作の映像化は映画『ドライブ・マイ・カー』以来2度目となるが「『ドライブ・マイ・カー』の時も感じていたのですが、村上春樹さんの作品は演じていても答えがなかなか出ない」と難解な作品であることを明かすが「一方で、答えがない分、現場で皆さんがいろいろなルートを模索する。そのなかで『どれが正しいんだろう』と話しながら探っていくことがとても楽しい」と村上作品の魅力を語っていた。

 そんな難解な作品に岡田と共に挑んだのが、橋本と唐田だ。岡田と橋本は、2010年公開の映画『告白』で共演経験があるが「その時以来、10年以上ぶりの時を経てまた共演させてもらうのは大変うれしいです」と語ると、橋本も「商業映画デビュー作でした。当時は中学生と先生という役柄でしたが、時を経て大人になって再会できたのはうれしかったです」と笑顔を見せていた。

 劇中橋本は、夫婦でありながら、岡田を全く見ないで阪神淡路大震災の被災地のニュースをじっと見つめる女性。岡田は「セリフがないなか、画面を見る未名の眼差しの先にいろいろなことを感じさせるお芝居でした」と橋本の奥行きある演技に感嘆したというと、橋本も「私は一度も目を見て(岡田と)お芝居をしなかったのですが、一つの答えを明示するような作品ではないなか、言語化しない世界観を声で表現していてすごかった」と岡田の芝居に魅了されたという。

 一方、唐田は岡田と釧路の街で出会う謎の女性・シマオを演じた。岡田とは初共演だったが唐田は「こういうことを言うのはおこがましいのですが」と恐縮しつつ「どこかお芝居が似ているなと感じた瞬間があったんです。そのとき、自分がぶつけたものに対して、岡田さんがそれを超えてきたので、私ももっと超えたいと思った記憶がありました。そのときちょっと悔しいと思ったんです。自分の役者としての思いをグッと持ち上げてくださる存在でした」と感謝を述べると、岡田も「非常にあいまいな関係性で、言葉にするのがとても難しい本だったので、二人で役についていろいろ話せて楽しかったです」と撮影を振り返っていた。

 土曜ドラマ『地震のあとで』は、NHK総合にて4月5日より毎週土曜22時放送。
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