勝田貴元「バンクに当たってロールし始めた」最終SSでまさかの横転/第3戦ケニア 全選手コメント

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2025年03月24日 11:50  AUTOSPORT web

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勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第3戦サファリ・ラリー・ケニア
 3月23日(日)、アフリカ・ケニアにて2025年WRC世界ラリー選手権の第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』の最終日が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。

 そしてTGR-WRTの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、最終ステージでの横転によりリタイアとなった。また、日曜日のみの順位で争われる“スーパーサンデー”では、アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速となってボーナスポイントを手にしている。

 そんな第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』を終えた各陣営より、最高峰クラスのドライバーたちのコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位

「今週末は、シェイクダウンをやっていた時に亡くなった祖父のためにいい結果を出したかった。金曜日のスタートはあまり良くなく、ブレーキ、エンジンのオーバーヒート、ステアリングアーム、パンクなど多くの問題に遭遇したし、もちろん日曜日のギヤボックスのこともあった」

「それでも僕たちは決して諦めなかったし、ラリーを完走することだけが僕の望みだった。タカ(勝田貴元)がリタイアしたようなので、僕たちはトップ5に入るだろう。昨年と同じようにシーズンをスタートさせたかったので、ケニアでトップ5フィニッシュを確保できたことを本当にうれしく思う。」


●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合10位

「今週末は本当にクレイジーで、現実離れしていた。正直、ゴールまでたどり着けて本当に良かったと感じているよ。確かに問題もあったが、僕たちは耐え抜いて乗り越えた」

「サファリ・ラリーに来たら、こうしたコンディションを覚悟しなければならないが、それもラリーの醍醐味だ。それだけでなく、主催者からチームまで、関係者全員がここに来てヨーロッパ外のイベントとしてショーを開催するのは大変な努力だ。これを実現させたすべての人たちにおめでとうと伝えたい」


●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/総合8位

「ここで最高の結果を出すことができてとても良かった。とくに荒れたコンディションを考慮すると、トップ選手たちを相手に総合9位というのは素晴らしいものだ」

「ラリーは全体を通してとても難しかった。晴れた2日目と雨の降った3日目はまったく違っていて、本当に大変だったんだ。僕たちはうまく生き残り、ある程度のペースも見せたが、理由がないときはあまりプッシュしないようにしたよ」

「自分にとっても良い結果になったし、Mスポーツにとって素晴らしい週末だった。3組のクルーが最後まで勝ち残れて良かったよ」


■ヒョンデ・シェル・モービスWRT


●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位

「今は安心していられる。今日は何かが壊れるかもしれないとつねに考えていて、とてもストレスの多い1日だったんだ」

「金曜日と土曜日は、僕たちの努力が報われたと思う。ステージ間のマシンの修理は僕とマルティン(・ウィダグ/コドライバー)にとって大変な仕事だったし、チームはサービスでの修理にあたって素晴らしい仕事をしてくれた」

「それでも、状況が悪くなっても僕たちは決して諦めなかったし、そのことが報われた。ようやく期待どおりの結果を得ることができたと感じているよ」


●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位

「今日の結果には本当に満足している。困難で厳しい週末だったが、2台とも無事に表彰台に上がれてうれしい。金曜日に優勝のチャンスは消えたが、その後は快調に走り続け、日曜日には多くのポイントを獲得した」

「それと今週末は、多くのポジティブな収穫があった。僕たちをラリーに留めてくれたチームとメカニックに本当に感謝している。決して簡単なサービスではなかったはずなので、彼らには心から感謝している」

「マシンは限界まで追い込まれたが、チームはヒョンデi20 Nラリー1の信頼性を向上させることができた。金曜日以降、僕たちは本当に良い方向に進めてよかったよ」


●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合16位

「木曜日から始まった技術的な問題が影響し、僕たちにとっては本当に厳しい週末となった。そのことを受け入れるのは難しいことだった」

「今日のステージでのパフォーマンスには大きな誇りを感じている。多くのポイントを獲得したし、難しいイベントの後にポイントを持ち帰ることができたのは、とてもポジティブなことだ」

「パワーステージとスーパーサンデーで最大限のポイントを目指して戦えるように、今日とても強力なマシンを提供してくれたチームに感謝したい」


TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝

「このラリーで優勝することができたのは、素晴らしいことだ。まだ実感が湧いていないが、サファリ・ラリーで優勝するのは特別なことだ」

「素晴らしいクルマを用意するために、一生懸命頑張ってくれたチームに感謝したい。また、トヨタのこのラリーにおける輝かしい歴史の一部に関わることができて、誇りに思うよ」

「非常に厳しい週末で、自分たちが出場するようになってからはもっとも過酷なサファリ・ラリーだった。そして、土曜日は天候が状況をさらに複雑にした。最終日に大きなリードを保ちながらフィニッシュを目指すのも、決して容易ではなかった」

「日曜日に追加ポイント獲得を狙うという誘惑もあったが、このような状況ではクルマをフィニッシュまで運ぶことが何よりも重要だったので、最終的にとても満足しているよ」


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア

「難しい週末だったが、最終日もできるだけ多くのポイントを獲得しようと頑張ったよ」

「朝の最初のステージまではすべてが順調だったが、次のステージに向かうロードセクションで、クルマの電気系統に問題が発生し始めた」

「修理を試みたが結局間に合わず、ラリーからのリタイアを余儀なくされたんだ。ポイントを獲得できずに終わったことは本当に残念だが、次のラリーではまた頑張りたい」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア

「このようなかたちでラリーを終えることになってしまい、とても残念です」

「パワーステージをスタートしてすぐハーフスピンを喫して、コーナー内側のバンクに当たってしまい、クルマがロールし始めました。まったく予想外のことで、何が起こったのか正確にはわかりません」

「非常に難しいラリーでしたし、もちろんプッシュしなければならなかったので、このようなことはいつでも起こり得ます。ただ、チームに対しては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」


■TGR-WRT2


●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位

「今回のラリーでは完走することが自分たちにとって唯一の計画だったので、フィニッシュラインを通過することができて本当にホッとしている」

「ステージのレッキから4日間のラリー本番まで、かなり長い1週間だった。とても疲れたが、うまく仕事をやり遂げることができたと感じている。大きなミスやトラブルもなく、それはまさに自分たちが今回のイベントに求めていたことだったので、とても満足している」

「また、チームがこのラリーでふたたび優勝したことを嬉しく思う。ここで得た経験を活かすことで、次回はさらに強い戦いができるはずだ」

[オートスポーツweb 2025年03月24日]

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