《当社社員が、会社経費を不適切に使用していたほか、スタッフにパワーハラスメントをしていたことが判明し、懲戒処分を行いましたので、お知らせいたします》
3月19日、会社の公式HP上でこう書き出された文書を発表したのはテレビ朝日。続く文書で、同社のコンテンツ編成局第2制作部エグゼクティブディレクター(50才)が、19年から今年1月にかけて総額約517万円の経費を不適切に使用したこと、複数のスタッフへの人格を否定するような発言を繰り返していたことが、明かされた。
「降格処分」となった“エグゼクティブディレクター”というのは、「ナスD」の名前で日本中に親しまれた男性局員だ。
「ディレクター時代に、“無人島0円生活”などで知られる『いきなり!黄金伝説。』の仕事で頭角を現し、’17年に始まった『陸海空 地球征服するなんて』では、ゼネラルプロデューサーを務めるかたわら、自身もアマゾン奥地に体当たり取材したことが話題を呼び、“ナスD”としてたびたび番組に登場。’20年からはら冠番組である『ナスD大冒険TV』が始まるなど、テレ朝を代表する名物社員でした」(テレビ局関係者)
しかし、今回の処分に伴い『ナスD大冒険TV』は打ち切りとなり、番組のHPや公式SNSなど軒並み削除された。
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突然の処分に番組ファンからは驚きの声があがっているが、実は少し前に“前兆”とも取れる出来事があったようだ。
「昨年10月6日にスタートした、有働由美子さん(55)がメインキャスターを務める『有働Times』の初回放送で、『ナスDアドベンチャー』と題した特集が放送されました。グランドキャニオンやザイオン国立公園があることで知られるアメリカのグランドサークルを、有働さんがナスDのガイドのもと、レポートするという企画でした。
6日の放送回は“前編”にあたり、企画終盤に『次回グランドサークルをめぐる旅後編 いよいよグランドキャニオンへ』と予告VTRが流されていました。しかし、結局なんんのアナウンスもないまま、後編は放送されないままでした」(テレビ朝日関係者)
やはり、ナスDのパワハラ騒動が原因のようだ。
「VTRでも映されていたように、そもそも有働さんとナスDの企画に対するスタンスがかなり違っていたようです。高所からのレポートに足がすくんで思わずしゃがみ込もうとする有働さんに対して『あぁ駄目です!座ったら画にならない!』とナスDが言ったり、別の絶景スポットでも尻込みする有働さんに対してナスDが『もう日が暮れるんで!』と急かす場面がありました。有働さんもVTR終了後のスタジオトークで、『次は決まってるんですか?』という質問に対して『次に行くかどうかはちょっと考えさせてください』と冗談まじりに話していました。
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さらに、同時期に局内で実施されたアンケートによって、ナスDのパワハラと経費不正使用疑惑が持ち上がったことを受け、後編が放送されなかったそうです。『有働Times』にはテレ朝もかなり気合いを入れており、『ナスDアドベンチャー』も一連の問題がなければ、“目玉企画”として続けていきたかったのだとは思いますが……」(前出・テレビ朝日関係者)
ナスDの“冒険”もここで終わり?
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