GACKT(C)ORICON NewS inc. アーティストのGACKTが、25日までに自身のXを更新。大型商業施設ATCシーサイドテラス内にあるストリートピアノ(大阪市住之江区)が使用方法について注意喚起し、ネット上で物議となっている騒動について言及した。
【写真】問題が起きたストリートピアノ… 練習は家でして!賛否ある設置場所 騒動は、ストリートピアノの公式Xが、演奏者に向けて「練習は家でしてください」と呼びかけたもの。ピアノがフードコートの中にあり、「つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です」と説明していた。
GACKTはこの騒動について「手前よがりな演奏は苦音か…笑 確かに、そう聞こえてしまう瞬間もあるかもしれない」と吐露。「でもこれは、弾く側と聴く側、どちらにもリスペクトがあれば乗り越えられる問題だと思う」と自身の考えを明かした。
「最初から上手く弾ける人なんていない。誰もが不器用で拙い一歩から始まり、練習を重ねながら少しずつ前に進んでいく。未熟さを笑ってしまったら、成長の芽はそこで止まってしまう」とし、「それに、どんなプロだってミスタッチはする。完璧じゃないからこそ伝わるものがあり、不完全さこそが音楽の良さでもある」とコメント。
「もちろん、展示されているピアノの音が不意に耳に入ってくる人たちにとっては、突然のつたない演奏が快く感じられないこともあるかもしれない。だからこそ、弾く側には『聴こえてくる人たちへの配慮』が必要だし、聴く側にも『誰かが今、勇気を出して音を出している』という事実への敬意があってほしい」と呼びかけた。
続けて「音楽は、技術だけで成立しているわけじゃない。誰かが何かを伝えたいという気持ちと、それを受け止めようとする心があって、初めて響くものになる」とし、「聞いてくれる人をどんな気持ちにしたくて弾くのかを演奏者は常に考えるべきだと思う」と訴え。「表現する人と、それを見守る人。お互いが気持ちの良い場所になるといいよな」と締めくくった。