東京地裁の解散命令を受け、記者会見する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長(右)=25日午後、東京都渋谷区 東京地裁から解散命令が出された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は、東京都渋谷区の教団本部で記者会見に臨んだ。「決定は大きなショック」とした上で、「宗教の自由、民主主義の危機だ」と話した。
今回の解散命令は、「民法上の不法行為」を根拠とする初のケースとなった。田中会長は「これまで裁判では、解散の理由を到底受け入れられないということをさまざまな観点から立証してきた」と強調。「解散させなければならないような悪質な団体ではない。主張が認められず非常に残念な結果」と地裁決定を批判した。
東京高裁への即時抗告は2週間以内に行う予定だとし、「全力で取り組んでいきたい」と話した。自らの進退については「この場でのコメントを控える」と述べるにとどめた。