seven x seven Racingが“できすぎ”デビューウイン。藤波「GT300でチャンピオン獲った時と同じくらい嬉しい」

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2025年03月25日 21:40  AUTOSPORT web

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2025スーパー耐久第1戦もてぎ seven x seven PORSCHE GT3Rの藤波清斗
 3月23日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2025第1戦『もてぎスーパー耐久 4 Hours Race』。ST-Xクラスは、レース2で今季から参戦するseven x seven PORSCHE GT3Rがデビュー戦でポール・トゥ・ウインを達成してみせた。今オフ、チーム立ち上げから奔走してきた藤波清斗は、デビューウインに感慨深い表情をみせていた。

 2025年のスーパー耐久の幕開けとなった今回の第1戦では、22日のレース1はST-Z/ST-TCR/ST-4/ST-5F/ST-5Rが戦い、23日のレース2はST-X/ST-Q/ST-1/ST-2/ST-3/ST-4が戦う変則スケジュール。そんななか、23日の朝に行われた公式予選では、いきなりD'station Vantage GT3のクラッシュによる赤旗など波乱もあったが、seven x seven PORSCHE GT3RがAドライバー予選でBANKCYが、Bドライバー予選では藤波が好タイムを記録。いきなりポールポジションを獲得してみせた。

 短いインターバルで迎えた決勝でも、コースレイアウト上もフィットしていたseven x seven PORSCHE GT3Rのスピードが際立った。藤波が担当した第1スティントから後続を引き離す走りをみせ、AドライバーのBANKCY、Cドライバーの近藤翼とバトンをつないでいき、ミスやトラブルもなく順調に走行。最後は再び藤波がステアリングを握り、後続に16秒の差をつけてデビュー戦でポール・トゥ・ウイン。完勝を飾った。

「ホント、できすぎでした!」と語ったのは、BANKCYをはじめチームメンバーと喜色満面の藤波。seven × seven Racingの立ち上げから携わり、現場では自らドライバーを務めながら指揮も執るなど忙しいレースウイークを送ってきたが、だからこその感慨深さがあるという。

「(チーム発足に向けて)動き出したのが昨年の夏くらいです。こうしてチームを立ち上ましたが、今までとは違ってチーム全体のことが分かっています。メカニックの想いもそうですし、BANKCYさんも速くなるためにものすご練習してきましたし、近藤くんも頑張ってきましたからね」

「デビューウインというのは最初で最後ですし、本当に格別です。なんというか、GT300でチャンピオンを獲った時と同じくらい嬉しいですね」

 藤波の言葉にもあるとおり、今回の勝因のひとつとなったのがチームメイトたちの速さ。特にBANKCYはAドライバー予選でもトップタイムを記録したほか、近藤も決勝では安定したペースで周回を重ねた。

 ピットストップでもメカニックたちがミスのない仕事ぶりをみせ、逆に藤波自身が発破をかけられている様子だ。「本当に強いチームだと思います。BANKCYさんも速いし、近藤くんも速くて……逆に僕が足を引っ張りそうになっていたところもあったので、僕がもっと頑張らないといけないです(苦笑)」と語っていた。

 次なる目標は「正直言うと、まだまだ通過点だと思っています。ST-Xチャンピオンもそうですし、今年はいろんなレースがあるので。とにかく強いチームを作れるように、ひとつひとつやっていくだけです」と冷静に話す藤波だが、「今後のことを考えると、今回はすごく良いレースになったと思います!」と、今回の優勝で間違いなく自信を深めている様子だった。

[オートスポーツweb 2025年03月25日]

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