一軍練習に参加したロッテ・中森俊介(撮影=岩下雄太) ロッテの中森俊介が25日、ZOZOマリンスタジアムで行われた一軍の練習に参加した。
中森は2月19日の広島戦で今季の対外試合初登板を果たすと3回無失点に抑え、続く2月27日の西武との2025球春みやざきベースボールゲームズでは4回・59球を投げ無失点に抑えた。
3月に入ってからは一軍のオープン戦の登板はなかったが、3月9日の楽天との春季教育リーグで先発し、4回1/3・79球を投げ1失点、イースタン・リーグが開幕してからは3月20日のオイシックス戦で3回無失点に抑えセーブを挙げた。
中森は石垣島春季キャンプ中「真っ直ぐで押していくスタイルは変えずに」と話したように、力でねじ伏せる投球が目立ち、2月19日の広島との練習試合では初回15球中14球がストレート、2月27日の西武戦もストレート主体の投球だった。ストレートに関しては「いい感じだと思います」と好感触。
同日の西武戦のフォークはチェンジアップの軌道に見えたが、あの日のフォークについて「空振りが取れていなかったので、腕の緩みだったり、フォームは今若干違うイメージで投げているんですけど、その時はあまり良くなかった」と振り返ったが、「今はいい感じになっています」とのことだ。
3月20日のオイシックス戦では、縦に落ちるスライダーが素晴らしかった。特に4−2の7回先頭の右打者の片山悠に2ストライクから投じた3球目ファウルにした128キロ縦スライダーが良かった。
中森本人にそのことを伝えると、「いいところに行っているんですけど、空振りを取れたら良かったです」と反省し、「もう一つ取りきれていない課題もありますし、そこはこれから頑張ります」と続けた。
それでも、オイシックス戦での縦に落ちるスライダーに関しては「もともと投げていた方のスライダーなので、自分が持っている球種の中ではいい感じで扱えている上位のボールだと思います。空振りも取れていますし、いいと思います」と手応えを掴んでいる。
3月に入ってからはファームで実戦登板していたとはいえ、一、二軍合わせてここまで14回1/3を投げて失点はわずかに1。「状態はすごく良いので、どれだけ出力というか、調子を維持できて、シーズンに入っても同じクオリティのピッチングができるように頑張りたいと思います」。
今季はプロ5年目を迎える。「常に一軍に居続けられるように頑張りたいと思います」と決意を述べた。
▼ 中森俊介の投球内容
<一軍>
2月19日vs広島 3回 33球 2被安打 1奪三振 0与四球 0失点
2月27日vs西武 4回 59球 2被安打 0奪三振 1与四球 0失点
<ファーム>
3月9日vs楽天 4回1/3 79球 4被安打 5奪三振 1与四球 1失点
3月20日vsオイシックス 3回 46球 0被安打 2奪三振 0与四球 0失点
取材・文=岩下雄太