画像提供:マイナビニュースZ世代を中心に多くの支持を集めているローソンのコスメブランド「&nd by rom&nd(アンドバイロムアンド)」。このコンビニ韓国コスメブームを牽引するブランドから新ライン「Greige(グレージュ)」シリーズが3月28日より登場する。
発売に先駆け、ローソンはメディア説明会を実施。新ラインスタートの背景や商品の特徴について詳細を明かした。
○■「アンドバイロムアンド」から新ライン「グレージュ」登場
韓国の人気コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」とローソンの共同ブランド、「アンドバイロムアンド」。2023年3月31日にローンチしたのも束の間、発売3日間で約2カ月分の売上に相当する30万個を販売し、現在までに累計540万個を販売。特に主力商品のグラッシーボムティントはロムアンドの人気アイテムをベースにしており、若年層を中心に高い支持を集めている。
ローソン 商品本部 生活・日用品部 シニアマーチャンダイザーの大橋妙子さんは「発売から3日間で30万個とコンビニ業界としては異例の売り上げになったわけですが、これはひとえにロムアンドという大人気ブランドと組んだこと、商品サイズを工夫して低価格に抑えながら若いお客様もトライアルしやすい商品にできたことが大きな要因だと考えています。今まで、(コンビニコスメを)緊急購買で仕方なく買っていらっしゃったお客様も、『コンビニでこんなにいい物が買えるんだ』とご理解いただいて、高評価に繋がったのかと思っています」と話す。
成功の背景には、日本人向けの色味・トレンドを意識した商品開発、ミニサイズ・低価格ながら高品質なコスメの提供、若者向けに特化したSNSマーケティング戦略などがあったとローソンは分析しているという。
このアンドバイロムアンドの成功を受け、ローソンはこのたび30〜50代の顧客向けに新ブランド「グレージュ」を立ち上げた。「グレージュ」では、従来のコンビニコスメでは不足していたパウダーファンデーション、コンシーラー、リップスティックなどを強化し、30代以上の大人世代が使いやすい商品ラインナップを展開する。
「アンドバイロムアンドは非常にご好評いただいていますが、『パッケージが若い人向けで買いづらい』、『クッションファンデーションに馴染みがない』といった声もありました。販売実績を見ていくと、やはり30代以上のお客様に支持いただいているパウダー系のファンデーションやコンシーラーといったベースメイク商品の品揃えが少し足りていないことが見えてきました。
グレージュを発売するにあたり、30代から50代といったコンビニではメインのお客様にもしっかりご支持いただける商品ラインナップを増やして行くべきだと考え、今回新たにブランドを立ち上げることになりました。ただし、アンドバイロムアンドでご好評いただいているサイズ感や価格帯などはグレージュのほうでも踏襲して、30代〜50代の方にも買っていただけるような、日常使いしやすい発色のものや、肌の悩みに対応できるカバー力の高いもの、化粧の伸びのいいいものなど、テクスチャーにもこだわりを持って商品開発を行っております」(ローソン 大橋さん)
30代以上の肌悩みに対応するカバー力の高いベースメイク、日本人になじむ色味で、日常使いしやすい発色、「アンドバイロムアンド」のミニサイズ・低価格路線の継承、一色使いが主流の大人世代に向けた単色アイシャドウの展開などを軸に、大人世代でも手に取りやすい上品なデザインと実用的なカラー展開を強みとし、30〜50代のコンビニ来店者に訴求していく狙いだ。
「パウダータイプのファンデーションは2色展開、シミやくすみを隠すコンシーラーも新たに加えました。ルースパウダーもアンドバイロムアンドにはないラインナップで、肌をクリアに見せるさらさらとした使用感のパウダーとなっています。リキッドタイプのファンデーションも新しく発売します。カラーはスティックタイプを4色ご用意しており、こちらもアンドバイロムアンドでは展開のないタイプの色味となっています。アイシャドウもシングルタイプのものを3色を用意しました」(ローソン 大橋さん)
ローソンは「アンドバイロムアンド」の売上が安定していることを踏まえ、「グレージュ」では売場面積を1.5倍に拡大し、売上も1.5倍を目指すと発表。ローソンの大橋さんは「韓国コスメの勢いはまだ続きます。ローソンがスイーツだけでなく、コスメでも認知されるブランドになりたいと考えています」と語り、さらなる事業展開に意欲を示した。(猿川佑)