田中真弓がナレーション! 戦時下史上最大の学童死亡事件に迫るドキュメンタリー映画『満天の星』公開決定&予告解禁

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2025年03月26日 14:10  クランクイン!

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映画『満天の星』沖縄版ビジュアル (C)2024 映画「満天の星」製作委員会
 戦時下史上最大の学童死亡事件の真相を追ったドキュメンタリー映画『満天の星』が、戦後80年を迎える今年、7月4日に沖縄先行公開、8月全国公開されることが決定。本作のナレーションを田中真弓が務める。

【動画】戦時下史上最大の学童死亡事件とはー? ドキュメンタリー映画『満天の星』予告編

 一夜で784人の子どもたちが命を落とした、戦時下史上最大の学童死亡事件「対馬丸事件」。当時、この悲劇は箝口令(かんこうれい)により徹底的に秘匿とされ、その詳細は長らく闇に包まれていた。対馬丸事件の生存者である中島高男(※「高」ははしご高が正式表記)は、事件当時「対馬丸」の甲板員として乗船しており、沈没の衝撃でバラバラになったいかだを、暗闇の海上を泳いで一つ一つ探し、それらをつなげ7人を救助した。数日間の漂流の末、奇跡的に生還しましたが、その後も、事件に関する厳しい情報統制の中で苦しみ続けた。

 中島高男を祖父に持つ無名塾出身の俳優・寿大聡は、祖父の死をきっかけにその足跡を辿り、事件の真相に迫る旅に出る。戦争の理不尽さ、そして人々の記憶に埋もれた真実を追求する中で、寿大の旅は戦地ウクライナにまで及ぶ。その旅の果てで私たちが見るものとは―。

 監督は、「オシアウコ」名義でプロデューサーとして『ニワトリ★スター』(2017)や、『神在月のこども』(2021)ほか、数々の作品をプロデュースし、本作が初監督作品となる葦澤恒と、寿大聡が務め、共同で制作。

 今まで明かされることのなかった「対馬丸事件」を扱った本作は、「沖縄国際文化祭2025」に正式出品され、4月6日に那覇文化芸術劇場なはーとにて上映を予定。また、「東京ドキュメンタリー映画祭2024」「あきた十文字映画祭2025」にも出品され、「第27回ゆふいん文化・記録映画祭」での上映も決定している。

 監督の葦澤は、「2025年で、戦後80年となり、戦争を体験した世代の方々は、どんどんいなくなっている現代。あと数年すれば、日本人が地の底まで叩きつけられたあの戦争の悲惨さ、愚かさを、直接、体験者の生の声で聞くことはできなくなる。生存者の心に触れられないことが、一体どれほど、この後の時代を生きる者にとって危険なことなのか、考えなくてもわかると思います」という。

 「まさに、戦争を体験していない僕らの世代は、どのようにして、次世代を担う、次の世代に、戦争の悲惨さ、愚かさを伝えていくのか。その想いを一心に、本作を制作しました。個々が受け止めて、なにかしら、心に感じてもらえるものがあれば、幸いです」とコメントしている。

 寿大聡は「戦争体験者がますます少なくなる現代においてどうやって戦争の悲惨さと命の大切さを『実感』をもって後世に伝えていけるのか?」と語り掛ける。

 「世界大戦から80年たった今もなお、いまだ戦争が絶えず前途有望な若者達は戦地に駆り出され、多くの民間人も未来を担う子供たちも無力のまま命を落としています。こんな状況で良いわけがないのです。私は全くもって立派でもなく聖人君子でもなく間違いばかりで誇れる人生を歩んできたとは一切言えない人間ですが、『戦争』は絶対にいけないという事は知っています」という寿大。「映画『満天の星』は、未来のために、『対馬丸』を通して反戦及び世界平和を訴え続けます。皆様是非劇場までお越し下さい」とメッセージを送った。

 ナレーションを務めた田中真弓は、1982年に公開された『対馬丸−さよなら沖縄−』では清役をやらせていただき、『満天の星』では、ナレーションを担当させていただきました。諏訪プロデューサーから連絡をもらった時は、とても運命を感じました。そして、心を込めてナレーションをやらせていただきました。『対馬丸で起こったことは、後世に伝えていく必要がある』この作品を語るには、この言葉がピッタリです」と言葉を寄せている。

 映画『満天の星』は、7月4日沖縄先行公開、8月全国公開。
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