
北海道在住の50代女性・るーさんが運転免許をとったのは、35年ほど前のこと。
運転するのが楽しくて楽しくて、ゴールデンウイークには実家の親の車を借り、ひとりでドライブに行ったという。
しかし、そこでアクシデントに見舞われて......。

車を借りてドライブしてたら...(画像はイメージ)
<るーさんからのおたより>
35年ほど前、運転免許を取得したての私は、車の運転が楽しくて仕方ありませんでした。
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当時はまだ自分の車を持っていなかったので、GWに地元に帰り、親の車を借りて美瑛町まで1人でドライブへ出掛けることに。
まだ花々が咲く時期ではなかったけれど、カセットテープから流れるお気に入りのアーティストの音楽に合わせて鼻歌を歌いながらの遠出がとにかく楽しくて、浮かれていました。
「折角だから」の判断が間違いで...
折角だから帰路は違う道で戻ろうと思い、まだ一度も通った事のない山道へ入ったら、まさかの砂利道! 多少は気を付けて運転していましたが、緩やかなカーブに差し掛かった時に減速が甘かったらしく、砂利にタイヤを取られてスリップ。道を逸れ、ぬかるんでいる草地に車がはまって動かせなくなりました。
めったに車通りのない山道だったので途方に暮れていたのですが、運よくカップルの乗った車が止まってくれて、その後に中年の男性の車も止まってくれて、皆さんが車を押してくれてようやく車を道に戻す事が出来ました。

皆が助けてくれて...(画像はイメージ)
「後日キチンとお礼がしたいので、連絡先を教えて下さい」と皆様にお願いしたのですが、「困った時にはお互い様だし、心配だから山道を抜けるまでは後ろからついて行くから、気にせず先に行きなさい」とおっしゃられ、結局苗字すらお聞きする事もかなわずに終わりました。
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無事に脱出できた安堵と、未熟な運転で通りすがりの方にご迷惑をおかけした申し訳なさと、何より見返りも求めずその後のことも心配してくれた方々の優しさに涙が出たことを、鮮明に覚えています。
あの時は本当に、本当にありがとうございました。おかげさまで今はバッチリ安全運転を心掛ける優良運転者です。
同じように困っている方を見かけたら今度は私が助ける側になろうと心に誓いましたが、35年経った今でもまだその機会は訪れていません(笑)
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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