「寒い春の雨の日、小学生の女の子に見つけてもらった」9年前に保護した3兄妹猫が立派に成長「優しい飼い主さんに巡り会えて良かったね」

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2025年03月27日 14:30  まいどなニュース

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9年ほど前に保護された3兄妹。現在の姿…茶白トラハチワレがしのぶくん、黒猫がかれんくん、黒白ハチワレがつきひちゃん(こうたけ.Mさん提供)

「君たちは、寒い春の雨の日に 小学生の女の子に、見つけてもらいました
そして、うちの子になってくれたんだよ」

【写真】9年前、お迎えしたばかり、子猫の3兄妹

元保護猫3兄妹のビフォーアフター写真がX(旧Twitter)で話題になりました。

投稿したのは、飼い主の「さんぬこさん(@sunnuko)」こと、こうたけ.Mさん。写真の3兄妹は、茶白トラハチワレの長男しのぶくんと黒猫の次男かれんくん、黒白ハチワレの長女つきひちゃんです。お年は推定9歳。9年ほど前の3月、雨降る公園で小学生の女の子が3匹を保護したとのこと。

今回投稿した現在の姿を写した写真を撮影した日も朝から雨が降っていたそうで、保護当時のエピソードを思い出し、また3匹の誕生日も近付いていたことから、その感慨深さからポストしたとか。そんな投稿に感激する人たちからたくさんのコメントが寄せられ話題になりました。

「ちっちゃくても大きくてもかわいい」

「えらい女の子!!みんにゃ、よかったね!」
「3匹一緒って中々できない。優しい飼い主さんに巡り会えて本当に良かったね」
「立派になっちゃって〜」
「ちっちゃくても大きくてもかわいい」
「これだけで1日豊かな気持ちで生きていけます、ありがとう!」

多くの人たちの心に染みた3匹のビフォーアフター写真。おうちにお迎えした時のことや、現在の姿などを、こうたけ.Mさんに聞きました。

3兄妹猫の保護時、朝から冷たい雨が降っていた…思い出して写真を投稿

――撮影したしのぶくんたちの写真も雨が降った日だったそうですね。

「はい。この日は、3兄妹の誕生日が近付いていた折で、朝から冷たい雨が降っていました。春の寒い雨の日は、この子たちとの出会いと保護主さまのお話を思い出します。この子たちが保護された日は、とても寒い雨の日だったと聞いております。過酷な環境で保護され、そろってまた誕生日を迎えられることがありがたくて、うれしくて…思わず投稿しました」

――しのぶくんたちを保護したのは小学生の女の子とのこと。おうちにお迎えした経緯を教えてください。

「数年かけ、家族内で猫を飼う準備をしていました。まずは1匹をお迎えし、数年後に2匹目をお迎えすることを予定していました。保護猫以外の選択肢は考えておりませんでしたので、里親募集サイトを中心に出会う子を探していたんです。そんな時に、X(当時Twitter)で子猫の里親を探しているポスト(ツイート)を見かけました。問い合わせようと思ったものの、里親希望者さんが殺到しておられたので当初は諦めました」

――諦めていたのに、なぜ?

「ただ里親さんが決まるまでは気になっていたので、ポストを確認していたんです。募集しては破談を10分単位でくり返すポストが、深夜になっても続いていました。やがて切羽詰まったご様子に、子猫たちの命の危険を感じました。思い切って保護主さまに連絡をとったところ、すぐに返事がきました。『子猫たちがとても汚い』『保護主様は、大人ではない』『ペット不可住居で、数日後には公園に戻すよう親御さんに言われている』『病院に連れていくお金がない』『3匹同時に引き取ってほしい』などの内容でした」

里親募集の投稿で見つけた3兄妹 里親さんがなかなか決まらなかったが

――そこで最終的にはお迎えすることに。

「そうですね。里親希望者の方は多かったようですが、話を進めていくと『渡せない』と思った点があり全て断ったそうです。保護主様とお話し合いの上で、提案をさせていただきました。『3匹いったん預かり、病院に連れいく』『うちが飼えるのは1〜2匹なので、飼えない子は体調を整えた上で里親をこちらで探す』といった条件をお伝えしました。すぐにお迎えに行くことになって。いろいろとありましたが、家族がどの子も里子に出すことを反対したため、3兄妹そろってうちの子になりました」

――お迎えした時は。

「タオルが敷かれたダンボール箱に入って、受け取りました。思っていたより小さくて、とても驚きました。小さいというか、幼すぎて。車でお迎えに行ったのですが、車中ずっと鳴いていましたね。生きていてくれて良かったと思いながら運転していましたが、うちに着くまで3匹無事生きていてくださいと祈っていました。おうちについてからも、ただただ鳴いていました。箱から出すと、3匹とも鳴きながら必死にしがみついてきました…生後1カ月も経っていないかもしれない、と思いましたが。とにかく赤ちゃんで、新しい場所に移動したことも理解はしていない状態でした」

――そんなに小さかったしのぶくんたち。どんな猫ちゃんに成長しましたか。

「しのぶは、みんなのお手本。子猫時代から、おトイレのお手本などを他の子たちに見せてくれてきました。とても繊細で神経質でもあります。かれんは、1匹オオカミで猫に興味がないようです。独占欲が強い甘えん坊で、朝から寝ている間もほぼ私にひっついています。体は小さいけれど、とても気が強いです。つきひは、おっとり天然お嬢さま。よく、ひとりでお気に入りの場所でころんころんしています。かわいい舌のしまい忘れ率ナンバーワンなところも、天然キャラ度を増しています」

――おうちにお迎えしてから月日が経ち、3匹の猫ちゃんたちとの暮らしは。

「お迎えした赤ちゃん猫の時から、基本的な性格はみな変わっていないと感じます。ただ積み重ねてきた生活の中で、いろんなことをお互い学んできたように思うことがしばしばあります。成猫になり、より複雑なコミュニケーションが取れるようになっています。多頭飼育は兄妹でも良いことばかりではありませんが、毎日楽しく起きてほっこり眠っています」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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