
結婚しない男女が増えている──ということは、おひとり様の住まいが多くなっているということに他ならない。そこで、旭化成ホームズ(東京)のLONGLIFE総合研究所は、昨年5月の第1弾「50代のくらしに関する調査」に続き、ミドルライフ研究会の調査研究第2弾「50代を中心とした未婚者のくらしに関する調査」を実施した。
この調査は、現在未婚で一人暮らしの45〜64歳(ミドルシングル)計1600人(男女各800人)を対象に、2024年12月にアンケート調査を行った。
調査によると、現在のくらしに満足している人は4割以上で、不満な人は3割以下。現在のくらしの満足度を数値化すると、10〜6点が42%、4〜0点が29%となり、満足している人42%のうち、女性が約6割を占めているという。
現在の暮らしに満足しているミドルシングルは、具体的にどういう価値観を持っているのだろうか。現在のくらしに満足と回答した75%以上が「一人の時間を有意義に過ごせている」「自分の人生は自分で決めてきた」「今のライフスタイルが合っており今後も大切にしたい」と回答しており、そこには寂しいといった印象や悲惨さはない。満足度の低い人に比べ、。シングルライフを満喫している様子がうかがえ、一人でのくらしに価値を見出しているようだ。
暮らしの満足度が高いミドルシングルはどんなことを実践しているのだろうか。身体的健康(からだ)・精神的健康(こころ)・社会的健康(交流)の3つの健康の観点からも調査が行われた。
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「からだ」面では、「休息をしっかりとる」(71%)、「規則正しい生活をしている」(58%)と回答した人が多く、運動の機会を持つ・サプリ等を意識的に飲むなどの積極的な行動よりも基本的な生活習慣が大事だということがうかがえる。
「こころ」面でも、目標や計画を立てる・知識や経験を積極的に得ることよりも「自分なりの楽しみを見出している」(72%)、「自分に合った気分転換方法がわかっている」(68%)と、満足度を高める自分なりのポイントがある様子。
「交流」面では、「つかず離れずの気楽なつながりを持っている」(56%)や「旧友とのつながりは大事にしたい」(49%)が満足度の高さのポイントと考えられそうだ。

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