BS朝日『カーグラフィックTV』より (C)BS朝日 俳優の笹野高史(76)が、27日放送のBS朝日『カーグラフィックTV』(毎週木曜 後11:00)に出演。愛車にまつわるさまざまなエピソードを披露する。
【別カット】これぞスポーツカー…横からの姿もカッコイイ笹野高史の愛車『ポルシェ 911ターボS』 2024年に40周年を迎えた同番組では、アニバーサリー企画として月に1回、車を愛する各界の有名人をゲストに迎え、その愛車を紹介しつつ、番組MCの松任谷正隆(72)と車にまつわるトークに花を咲かせる。
笹野は、SNSでも話題になった愛車の純白の『ポルシェ 911ターボS』を公開。76歳にしてついにたどり着いたという“ポルシェ愛”について語り尽くす。今回、収録を終えた2人からコメントが到着した。
■笹野高史 コメント
――番組から出演オファーが来たときはどう思われましたか?
【笹野】とうとう来たか、やっと来たかという感じでした(笑)。自分では車にこだわりがあるとは思っていなかったんですが、車好きとして雑誌を見ていた人間としては“檜舞台にたどりついた”という気がしています(笑)。
――松任谷さんとは初対面ですよね?
【笹野】初めてなんですが、なぜか初めてのような感覚がない。以前にもお目にかかっているような、近いところにいらしたような感覚があったんです。何度か映像にも演者として関わられたとおっしゃっていたから、台本のキャスティングの中にお名前があったのをお見かけしていたのかもしれませんね。
――そんな松任谷さんとのトークはいかがでしたか?
【笹野】さすがに視野の広い、博学な方だと思いました。“なるほど、さすがだ”と膝を打つ思いでした。
――今回ご紹介いただいたポルシェ911 ターボSは最近の納車ですか?
【笹野】去年の11月ですね。地元の八王子をブラブラするロケ番組に出演させていただいたときに、たまたまポルシェの話になりまして。それならと八王子のポルシェのお店に行くことになったんです。そうしたらお店の方が皆さん気さくで良くしていただいて、この車を探してくださったという。今考えるとテレビ番組でご縁ができて『ポルシェ911 ターボS』を手に入れることができたってすごいことだなと思っています。僕はポルシェに乗り始めたころから、『いつかターボS』という思いがあったので。一番の頂点にあるような車ですから、いつか乗ってみたいなと。やっと76歳でターボSにたどり着きました。俳優という仕事をしていて良かったと思いましたし(笑)、とても良い縁にも恵まれたので大切にしたいですね。
――松任谷さんを乗せてのドライブは緊張するとおっしゃっていましたが?
【笹野】松任谷さんはこれまでいろいろな人の車に乗っていて、ちょっと走ったらこの人はどれほどの腕前かすぐわかるはずですから。どんな運転をしても性格まで見透かされそうで、心の奥まで覗かれているようで、怖かったです(笑)。
――松任谷さんとのトークでいろいろと気づかれたこともあったのでは?
【笹野】自分が抱いている微細な印象をはっきりと言葉にするというのは初めてだったので戸惑いもあったのですが、選んだ言葉に『わかる』とおっしゃってくださったので、あー良かったと。絶妙なニュアンスを理解してくださる感じがとても有り難かったです。車に乗っているときの心情を言葉に転換することなんて日頃はないですから。ちょっと目からウロコというか、『おい、起きろ』と言われて目を覚まさせていただいたような感じです(笑)。
――そんな番組のみどころは?
【笹野】見ていただいた方にはロングドライブをなさっているときにふっと思い出していただければいいなと思います。私も今日のことを走りながらきっと思い出すことでしょう。こんな風におっしゃっていたなぁ、そうだったなぁ、とか反芻しながら車に乗ると思います。今日はいろいろな刺激がありました。ご覧になった方もそんなところを一ヶ所でも感じとっていただき、印象に残っていただければ幸いだなと思います。
■松任谷正隆 コメント
――今回は番組初の松任谷さんより年上のゲストでした。笹野さんの印象は?
【松任谷】想像通りであり、想像と違う部分もあり…。だからトークは面白かったですね。いろいろな作品でお見かけしていたので、生粋の役者さんという感じですよね。僕は音楽の部分も含めて『職人』と言われるのが最高の褒め言葉なんです。だからそういう意味も込めて笹野さんは俳優の『職人』だと思いました。
――逆に意外だなと思われたのは?
【松任谷】反応の速さ。さすがだなと思いましたが、その部分はテレビとか画面からは見えなかったので。速いという印象でしたね。
――そんな笹野さんがポルシェに乗っていることについては?
【松任谷】理想的ですよね。ハイエンドの車なので、たとえ身の丈に合っていても似合う人は少ないと思います。そんな中で、笹野さんはあの車が似合う数少ない人です。いろいろな物事を柳のように受け止めるイメージがあるからじゃないかな。器が大きいという感じがする。
――笹野さんが運転するポルシェ911 ターボSはいかがでしたか?
【松任谷】笹野さんは若い運転をされますね。いろいろなところに敏感にアンテナを張りながら運転される人だろうなとは思いました。トークの中でも近くを走っているドライバーが携帯でもやっているんじゃないか、と確認されたというお話がありましたが、そうやって周囲に気を配りながら運転されている方だという印象を受けました。
――笹野さんは車との一体感がより上がったとおっしゃっていました
【松任谷】そうですね、本当にそういう車だと思うし。彼の思った通りの動きをする車だと思います。十分乗りこなしていらっしゃる感じです。僕を乗せているし、撮影だからそんなにペースは上げられないだろうけど、もっとスピードを出しても全然平気な人だと思いました。
――さて、このアニバーサリー企画も15人の方が出てくださいました。振り返っての感想は?
【松任谷】車は人を繋いでくれる、というのと同時に、車は人を裸にするなと思いました(笑)。みなさん素の話をしてくれるので楽しいですよね。ラジオのトークでは見えないようなところが、この番組では見ることができたりする。だから、30分番組に編集するのはもったいないと思っています。あのトークの部分だけでもリアルに垂れ流しで放送してくれたら面白いのに、と思っています(笑)。