角田裕毅(レッドブル) オラクル・レッドブル・レーシングは3月27日、4月4〜6日に鈴鹿サーキットで開催される2025年F1第3戦日本GPより、角田裕毅をマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用することを発表した。
レッドブルのドライバーラインアップは、昨年から何度も話題に上がってきた。セルジオ・ペレスのパフォーマンスが振るわないなか、2024年6月にレッドブルはペレスとの契約を2年延長。しかしその後もペレスの成績は低迷し、シーズン終了後には2025年に向けてラインアップに関する議論を行うことになった。
その結果、ペレスはレッドブルを離脱。レッドブルは空いたシートにRB(現在のレーシングブルズ)から角田かリアム・ローソンのどちらかを起用させるものと見られていたなか、チームはローソンを選択し、ローソンはわずか11レースを走っただけでF1のトップチームへ移籍することになった。
しかしローソンは開幕戦オーストラリアGP、第2戦中国GPで苦戦を強いられた。2戦続けて予選ではQ1敗退、オーストラリアGPでは悪天候のなかクラッシュ、中国GPでは完走したものの入賞には届かなかった。ローソンの不調にはマシントラブルによる走行不足が影響したなどの理由もあるが、2戦を終えた段階でレッドブルのドライバー交代に関する噂が加熱していた。
なお、角田のレッドブル加入と同時に、ローソンのレーシングブルズ移籍も発表となっている。
今回の発表にあたり、オラクル・レッドブル・レーシングの代表兼CEOのクリスチャン・ホーナーは 「開幕から2レースでリアム(・ローソン)が2025年型マシン『RB21』に苦戦する姿を見るのは辛かった」とコメント。
「我々はドライバーズタイトルを維持しつつ、コンストラクターズタイトルを奪還するという2つの野心を持って2025年シーズンに臨んでおり、これは純粋にスポーツとしての決断だ。RB21にはやるべきことがたくさんあり、裕毅の経験は現行マシンの開発に大いに役立つだろう。我々は彼をチームに歓迎し、彼がRB21のステアリングを握るのを楽しみにしている」
「また、我々はリアムを守り、成長させる義務があり、このような困難なスタートを切ったリアムがレーシングブルズでF1キャリアを継続し、経験を積むことができるよう、迅速に行動することは理にかなっていると我々は考えている」
また、角田の移籍に関してはホンダ・レーシング(HRC)もプレスリリースを発行。そのなかでHRCの渡辺康治代表取締役社長は「ホンダの育成プログラム出身で、F1ドライバーとして5年目を迎え大きく成長した角田裕毅選手が、強豪チームであるレッドブル・レーシングからF1に参戦することをうれしく思います。彼のこれからの活躍に大いに期待しています」と、コメントしている。
レッドブルへの移籍が決まった角田は、今年F1で5年目のシーズンを迎えている。ついにトップチームへ移籍し、4度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと組むことが決まったこれからの活躍に注目だ。
[オートスポーツweb 2025年03月27日]