日向坂46、デビュー6周年 メンバーの卒業&加入、選抜制導入…“激動の1年”を振り返る

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2025年03月27日 20:40  クランクイン!

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日向坂46
 日向坂46が2025年3月27日にデビュー6周年を迎える。デビューシングル「キュン」のリリースも記憶に新しいが、昨年のデビュー5周年から現在へと至るまで、グループは“激動の1年間”を過ごしてきた。歴史を築いてきたメンバーの卒業、新体制への移行、新メンバーの加入と、めまぐるしかった“1年間”をたどり、デビュー6周年の先にある未来を占う。

【写真】“激動の1年”で卒業&卒業発表した日向坂46メンバー

■選抜制導入を受けた「アンダーライブ」始動でライブもより豊富に

 日向坂46の核には、ライブがある。4月には、グループの聖地とする神奈川県・横浜スタジアムでデビュー5周年記念公演「5回目のひな誕祭」を開催し、一期生〜四期生が力を合わせてひとつになった。
 
 ステージでは、2月に発表されたグループにとっての大きな変化となる選抜制導入を受けて、アンダーグループの名称「ひなた坂46」を発表。さらに、レギュラー番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)でもゆかりのあった宮崎県・ひなた宮崎県総合運動公園/ひなたサンマリンスタジアム宮崎での「ひなたフェス2024」の開催が発表され、ファンが沸き立った。
 
 選抜制導入のひとつの象徴となったのは、7月に神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催したグループ初のアンダーライブ「11th Single ひなた坂46 LIVE」だ。同じく坂道グループの乃木坂46でいう“アンダー”、櫻坂46でいう“BACKS”のように、日向坂46のライブもバリエーションが広がった。
 
 開催地である宮崎県の自治体とも連携した9月の「ひなたフェス2024」では、ライブ会場周辺の飲食ブースなどもにぎわいを見せ、ステージには2日間合計で4万人を動員。事前にメンバーが開催地を訪れるなどして、地域との交流を深めながら、グループの核にある“ハッピーオーラ”を届ける新たな挑戦を成功に収めた。
 
 そして、11月にはグループの体制にさらなる変化が訪れる。YouTubeの生配信で三期生・高橋未来虹の副キャプテン就任を発表。三期生の“まとめ役”として目立っていた印象もある高橋の抜てきには納得で、変わりゆくグループの未来を強く予感させる出来事となった。
 
 11月から翌12月にかけては、兵庫・福岡・愛知・東京で全8公演を巡った全国ツアー「Happy Magical Tour 2024」を開催。最終地の東京では、グループの楽曲「約束の卵」でも歌い上げる東京ドーム公演を2年9ヵ月ぶりに再び実現し、2日間で9万人を動員したステージの千秋楽では、『日向坂で会いましょう』のMCであるオードリーもサプライズで駆けつけ、観客を沸かせた。

■前身“けやき坂46”の歴史を知る一期生と二期生の卒業が相次ぐ

 この1年間で、グループの顔ぶれが大きく変わった。前身のけやき坂46から歴史を築いてきた、一期生と二期生の卒業は象徴的だ。
 
 4月に開催した「5回目のひな誕祭」の前日には、会場を同じくして、横浜スタジアムで一期生・齊藤京子の卒業コンサートを開催。7月のアンダーライブ「11th Single ひなた坂46 LIVE」最終日には、一期生・高本彩花の卒業セレモニーを実施した。

 8月には、一期生の加藤史帆と東村芽依、二期生の丹生明里と濱岸ひよりの卒業を同時に発表し、前例のなかった発表の仕方が話題に。
 
 それぞれ卒業時期は異なり、神奈川県・ぴあアリーナMMで卒業を迎えた丹生は自身の卒業セレモニーとして、11月30日に「GAME DAY」、12月1日に「LIVE DAY」を開催して、有終の美を飾った。

 11〜12月にかけての「Happy Magical Tour 2024」では、濱岸が出身地となる福岡公演の2日目に卒業セレモニーを実施。最終地の東京ドーム初日には加藤史帆が卒業を迎えたが、千秋楽では、丹生、濱岸、加藤がサプライズでステージに駆けつけ、それぞれのゆかりある楽曲に加えて、全員でデビューシングル表題曲「キュン」を披露し、メンバーとしての最後の思い出を噛み締めた。

 そして年が明け、2025年1月には一期生の佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈が13thシングル「卒業写真だけが知ってる」の活動をもってのグループ卒業を発表した。
 
 同月に千葉県・幕張イベントホールで開催した一期生・東村芽依の卒業セレモニーを経て、2025年4月に横浜スタジアムで開催するデビュー6周年記念公演「6回目のひな誕祭」では、一期生・佐々木美玲と同期の佐々木久美が、2025年4月30日〜5月1日にかけて幕張イベントホールで開催する「13th Single ひなた坂46ライブ」の最終日では一期生・高瀬愛奈が卒業セレモニーを控え、グループの一期生が“ゼロ”になることへの寂しさも募る。

■四期生の躍進と五期生の新加入でグループの体制も新たに

 相次ぐメンバーの卒業に寂しさを感じる一方では、この1年で台頭した四期生の躍進が、グループに新たな光をもたらした。
 
 2024年5月、選抜制導入後に初めてリリースした11thシングル「君はハニーデュー」では、正源司陽子が四期生初の表題曲センターに。8月に開催した四期生のみによる単独公演「四期生ライブ」を経て、9月にリリースした12thシングル「絶対的第六感」では、正源司と自身初の表題曲センターを託された同期の藤嶌果歩が“Wセンター”を務め、ステージ初披露となった同月の「ひなたフェス2024」で満面の笑みを浮かべた。
 
 5月に放送開始して、2025年2月に放送終了した四期生出演の音楽バラエティ番組『日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ)も、四期生への期待を象徴するものに。10月と2025年2月に開催した番組発の公演「日向坂ミュージックパレードLIVE」は成功を収め、10月に公開された四期生出演の映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』では、演技に初挑戦した11人が、テレビ番組やステージとは異なる一面を見せた。
 
 そして、後輩の活躍を見守る二期生や三期生のメンバーもそれぞれ、グループとは異なる活躍をみせる。

 二期生・松田好花はレギュラーラジオ番組『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX(クロス)』(ニッポン放送)でトークスキルを発揮し、同期の小坂菜緒は2025年3月から新たにファッション誌「non-no」(集英社)の専属モデルに抜てき。三期生・山口陽世は、2025年4月スタートの連続ドラマ『社畜人ヤブー』(BS松竹東急)でドラマ単独初出演を果たすなど、それぞれの個性を活かしてソロでのポジションを確立しつつある。
 
 さらに、希望が生まれたのは五期生の新加入だ。8〜9月にかけて募集した新メンバーオーディションを経て、2025年3月にはオーディションの合格者を発表。フレッシュな10人の初ステージにも期待がかかる。
 
 残る一期生の卒業後、日向坂46は二期生が5人、三期生が4人、四期生が11人で、五期生を合わせた30人体制となる。
 
 かつて、先輩にあたる乃木坂46や欅坂46に憧れてアイドルとなったメンバーを中心に構成されたグループで、今あるグループ自体に憧れて加入したメンバーが生まれたのも大きな変化に。変わりゆくもの、変わらないものを抱えながら、グループは歴史を刻み続ける。(文:カネコシュウヘイ)

※高橋未来虹の高は正式には「はしごだか」
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