2025年F1第1戦オーストラリアGP リアム・ローソン(レッドブル)とチーム代表クリスチャン・ホーナー わずか2戦でリアム・ローソンを外したレッドブルの決定を、オランダ出身の元F1ドライバー、ギド・バン・デル・ガルデが強く非難、ローソンへの励ましのメッセージを送った。彼がSNSを通して発信したこのコメントに、レッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする数人のF1ドライバーが賛意を示した。
今年、自身にとって初のF1フルシーズン参戦をスタートしたローソンは、乗りこなすのが難しいレッドブルRB21に苦労し、最初の2戦では予選Q1を一度も突破できず、ノーポイントに終わった。このパフォーマンスを懸念したレッドブルは、第3戦日本GPを前に、ローソンを姉妹チームのレーシングブルズに戻し、代わりに角田裕毅をフェルスタッペンのチームメイトとして起用するという決定を下した。
3月27日に行われたこの発表を受けて、バン・デル・ガルデはInstagramに次のようなコメントを掲載した。
「私は、『F1はパフォーマンスの面で最も過酷なスポーツであり、結果を出せなかった場合にはその代償を支払わなければならない』というコメントに、少しうんざりしている」
「確かに結果を出さなければならないが、プレッシャーが尋常でないことも間違いない。私の意見では、これは実際のトップアスリートが成すことというよりも、いじめやパニックによる行動に近い」
「彼らは決断を下した。完全に自覚した上で、リアムに2戦だけを与えて、彼の精神を打ち砕いたのだ。リアムが今のレベルに到達するために、これまでのキャリアのなかでどれだけの献身、努力、そして成功を積み重ねてきたかを忘れてはならない。私は自分がF1に到達するために流した血と汗と涙を覚えている」
「絶対的なトップチームで走るとなれば、なおさらそうだろう。確かに、彼は最初の2戦で期待に応えるパフォーマンスを見せられなかった。だが、誰よりも彼自身がそのことを知っている」
「彼自身がこれを提案したのかもしれないが、それでないなら、リアムが日本のグリッドに並ぶための力と勇気を持つことを私は願う」
「自分を信じて、顔を上げて、彼らが間違っていることを証明してほしい」
バン・デル・ガルデのこの長文のコメントのどの部分へ賛同するものかは定かではないものの、この投稿には、フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリー、オスカー・ピアストリが「いいね!」を付けている。
フェルスタッペンは中国GPの週末、RB21が扱いづらいマシンであることを強調、そのためにローソンが苦しんでいると述べていた。
「他のチームを見ると、チームメイト同士の差が小さい。それが、僕たちのマシンが極めて扱いづらいということを示してもいる」
「リアムは、レーシングブルズのマシンで走れば、もっと速く走れるだろう。本当にそう思う。あのマシンの方が僕たちのマシンより運転しやすいからね」
[オートスポーツweb 2025年03月28日]