チャンス大城「僕は大仁田厚の電流爆破デスマッチ」田津原理音とR−1ファイナリスト特別授業

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2025年03月28日 13:56  日刊スポーツ

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進行役のタケト(左)と特別授業をした田津原理音(中)とチャンス大城

「R−1グランプリ2025」で決勝進出したピン芸人、チャンス大城(50)と田津原理音(31)が28日、東京・池袋のよしもとアカデミー東京校で在校生を相手に特別授業を行った。今月8日に同大会でファイナリストとなった2人だが、大城が5位、田津原が3位となった。


チャンスは14歳の1989年(平元)に1歳年をごまかして、NSC大阪校に入学したが退学。その後に定時制高校を卒業してから94年に13期生として再入学した。その後、さまざまなコンビを組むなど活動してきたがブレークすることなく過ごしてきた。18年に吉本興業に復帰してブレーク。13期生同期のくわばたりえ(49)と交際していたが「大好きだったんですけど、いろいろな大会で彼女が上のランクに行くと、だんだん口をきけなくなった。本当は押し倒したかったんですけど」と振り返った。そして「全然、売れなかったけど、吉本に戻って来てなぜか売れた」と笑った。


田津原はRー1グランプリ2023に29歳で優勝した“お笑いエリート”。「そう思われがちなんですけど、NSC35期の同期がゆりやんレトリィバァ(R−121年王者)、濱田祐太朗(R−118年王者)、ラニーノーズ、ガンバレルーヤ、からし蓮根と早く売れたヤツが多いので。同期のやつらが売れっ子になると、口をききにくくなっちゃうことが多いんですけど、臆さずに話して。売れた芸人も、売れてないやつと口をきいてあげて」と話した。


そして、同期のお笑いコンビ、ももの名前を挙げて「自分は劇場に出られなくて、インディーズのライブに出て優勝したら、みんなが『田津原が?』というくらい滑り倒していた。一番すごいのはもも。元は別々のコンビでNSCでも一番下のクラスにいたふたりが、21年のM−1でファイナリストになった。お笑いをあきらめないで欲しい」と話した。


ピン芸人の芸について、大城は「全て一人でやらなくてはいけない。相方の精にもできない。マジックですよ」。田津原は「コンビだったら2人で完結させようとするけど、ピンは1000人いるように想像させることもできる。そこが魅力」と話した。


R−1について、チャンスは「ずっと泣かされてきた、大好きな女の子みたい。やっと僕のこと好きって言ってくれた。決勝戦は全てネタを詰め込めた。勝ちたかったですけどね」。


2年ぶりの出場で2回目の優勝に挑戦して、3位の田津原は「(優勝した)友田オレが史上最年少で盛り上がったので、盛り上げることができた満足感があります。来年のことは、まだ出かは分からない」と話した。


特別授業について、チャンスは「田津原君の話を聞いてなるほどなと思った。自分で話していて、ええこと言うなと思った」。田津原は「みんな優しかった。僕らのことはとがったやつらばっかり」と話した。


売れない時代を振り返ったチャンスは「僕は(プロレスラー)大仁田厚の電流爆破デスマッチ。新日本プロレス、全日本プロレスにはかなわないから、電流爆破デスマッチみたいなネタをやったらウケるようになった。R−1決勝でゴールデンタイムでネタをできて幸せ。苦しいことも辛いこともネタになる。こんな商売、他にない。24時間、見た夢までネタになる」。


田津原は「自分を信じて頑張ってほしい。夜中にネタを思いついて、フフッと笑えるのは幸せ」と話した。


吉本アカデミーはNSC、よしもとクリエイティブアカデミー、よしもとパフォーミングアカデミー、よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー、吉本興業高等学院の5校。4月いっぱいまで生徒を募集している。

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