わたしを”秘密”にして、恋人が死んだ――『突然、君がいなくなって』公開決定 心揺さぶるポスター&予告解禁

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2025年03月28日 14:11  クランクイン!

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映画『突然、君がいなくなって』ポスタービジュアル (C)Compass Films
 第77回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニング作品に選出されたアイスランドのルーナ・ルーナソン監督最新作『When the Light Breaks(英題)』が、『突然、君がいなくなって』の邦題で、6月20日より全国順次公開となることが決定。併せて、アイスランドの首都レイキャビクの幻想的な光が差しこむポスタービジュアル、予告編、場面写真2点が解禁された。

【動画】残された2人の緊迫する関係『突然、君がいなくなって』予告編

 アイスランド・レイキャビクの美大に通うウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、二人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人クララがいるのだ。ある日ディッディはクララに別れを告げに行くと家を出た後、事故に巻き込まれ、帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、ひとり愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れて―。

 行き場のない気持ちにほんろうされるウナの姿、徐々に近づいていく“愛する人を失った”二人の距離を、狂おしいほどの緊張感とかつてない繊細さで映し出す。

 これまで3作の長編映画でカンヌ、サン・セバスティアン、ロカルノなど数々の国際映画祭の賞や招待を受け、短編映画『Two Birds』ではアカデミー賞にノミネートされるなど、世界的に注目を浴びるルーナ・ルーナソン監督。今作では誰もが経験しうる身近な人の不在、そして集団のなかでの個と個の儚くも美しいつながりを、真っすぐに描き切る。

 秘密を抱えた主人公ウナを演じるのはエリーン・ハットル。親密さをもった繊細且つ力強い演技で、25年ベルリン国際映画祭にてヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞している。

 ポスタービジュアルに描かれるのは、主人公ウナが愛する人と過ごしたいとおしい時間と、誰とも共有できないやり場のない悲しみを抱えたウナの表情。そのコントラストと、「わたしを”秘密”にして、恋人が死んだ。」というウナの心の叫びともとれる一文が添えられる。サブコピーからは、ほとんど日が沈まないというアイスランドの夏の白夜=”暮れない”夜に喪失から生まれる新たな絆が予感される。

 予告編は、長いトンネルを抜けていく先に揺らめく光とともに、鳴り響く電話の発信音が不穏さを感じさせる映像から始まる。続いて、海辺で過ごすウナと恋人ディッディの姿。二人の関係が周囲に知られてはいけない関係であることが明かされながら、ディッディは遠距離恋愛をしているクララとは別れるつもりだと告げる。互いへの愛を確信している様子の二人だが、ディッディが帰らぬ人となってしまい、その後の緊迫した人間関係が映し出される…。立場は違いながらも”愛する人”を失った気持ちに向き合う中で、ウナとクララの距離はどうなってゆくのか。

 映画『突然、君がいなくなって』は、6月20日より全国順次公開。
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