「水が飛びます。洗える着物で来てください」と片岡愛之助　万博記念歌舞伎で「鯉つかみ」上演

大阪・関西万博開催記念「薫風歌舞伎特別公演」の記者会見が28日、大阪市役所で行われ、中村鴈治郎（66）片岡愛之助（53）ら上方歌舞伎の人気者が出席した。

大阪府の吉村洋文知事と、大阪市の横山英幸市長も出席。「万博との相乗効果で、楽しくおもしろく、初めて歌舞伎を見られる方にも喜ばれる舞台を期待しています」と吉村知事はコメントした。

公演は5月11日、大阪・松竹座で開幕（同25日まで）。「西遊記」「アラジンと魔法のランプ」を歌舞伎の世界で表す新作も上演される。

鴈治郎は「アラジンと聞いて、私はランプの役だと思ってました（笑い）。海外のお客様も来られますし、見たことのない楽しいものを」と笑顔を見せた。

愛之助は昨年11月末に上顎、鼻骨骨折の重傷を負い、12月の京都・南座「顔見世興行」と2月の大阪・松竹座「立春歌舞伎特別公演」を休演した。3月4日の東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」で復帰したばかり。

「2月の公演に出るつもりでセリフも全部頭に入れたのですが、結局『休んでください』と言われて残念でした。『鯉つかみ』では11役の早替わりをしますし、客席まで水が飛ぶ仕掛けもあります。着物で来場される方は、洗える着物でお願いします」と愛之助。

共演は中村壱太郎、中村橋之助、中村福之助、中村虎之助、中村歌之介ら。