
3月12日にiPad Airシリーズの最新モデルである「iPad Air(M3)」が発売されました。
2024年5月に発売された「iPad Air(M2)」から1年経たずしてのマイナーチェンジモデルです。変更点は少ないものの「iPad Proは高すぎて手が届かない」という人に刺さりそうなコストパフォーマンスの高いモデルに仕上がっています。
ここでは、iPad Air(M3)について3つのポイントを追ってチェックしていきます。
●前モデルから変わらない部分
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iPad Air(M3)を前モデルiPad Air(M2)と比べてみると、まずデザイン面での変更はほぼありません。
11インチ13インチの2サイズ展開で、それぞれのサイズも178.5(幅)×247.6(高さ)×6.1(厚さ)mmと、214.9(幅)×280.6(高さ)×6.1(厚さ)mmで共通しています。
重さはそれぞれ462g→460g、617〜618g→616〜617gへと微減していますが、体感ではほとんどわからないレベルです。
主な仕様についても、ディスプレイ輝度(600ニト)や色域(P3)、背面カメラとフロントカメラの画素数(1200万画素)が共通。さらにインターフェース周りも、トップボタン内蔵の「Touch ID」による生体認証であることや、Wi-Fiは6Eに対応すること、モバイル通信プランはeSIMのみに対応すること、充電端子はUSB Type-C(USB2.0)であることなど大部分が共通しています。
●前モデルからのアップデートポイント
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製品名にもある通り、搭載するプロセッサーは「M3」へアップデートされています。M3の内部構成は8コアCPUと9コアGPU、16コアのNeural Engineなどを備えています。
AI機能の処理速度は、M1を搭載するiPad Air(第5世代)と比べて、最大60%高速化しているとされています。
またM3の搭載によってゲームのリアルな描写を可能にする機能(ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングやレイトレーシング)や、メモリを最適利用する機能(Dynamic Caching)にも対応を果たしたので、iPadでゲームをプレイする人なら体験の差を感じることがあるかもしれません。
●価格は従来と変わらず
iPad Air(M3)のApple Storeオンラインでの一括価格は、最小構成で9万8800円〜(税込、以下同)。前モデルから据え置きです。
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そのうえで搭載するプロセッサーが「M2」から「M3」に刷新されているので、お得感はあります。
なお、iPad Air(M3)で選択できるストレージは、128GB/256GB/512GB/1TBの4種類。各モデルの価格は以下の表の通りです。
●新キーボードにはFnキー列
周辺機器は、従来通りスタイラスペンの「Apple Pencil Pro」と、キーボードケースの「Magic Keyboard」などをサポートします。
特に、Magic Keyboardについては、新モデル向けにデザインが刷新されており、新たにファンクションキー列が追加されたほか、トラックパッドの精度も向上しているとのことです。
キーの印字についても「かな」→「あいう」といった形で変更がされています。
Magic Keyboardの価格は11インチ用が4万6800円、13インチ用が4万9800円です。iPad Air(M2)にも互換性があるとのことです。