マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第3戦アメリカズGP 3月28日、2025年MotoGP第3戦アメリカズGPの初日セッションがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムを記録した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は14番手となった。
今大会の欠場者は3戦連続のホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)と前戦で負傷したミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)の2名。マルティンの代役はロレンツォ・サバドーリ、オリベイラの代役はアウグスト・フェルナンデスが務める。なお、マルティンは現地入りしている。
天候は小雨で、午前最初のセッションとなるMoto3クラスの時間からすでにウエットコンディションだ。45分のフリー走行1回目は気温17度、路面温度19度で開始した。タイヤ選択はレインタイヤで、全車がリヤはソフトだが、フロントはソフトとミディアムが入り混じっている。
マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)はマシンの不調ですぐにピットイン。小椋とラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)はピットに留まったままだ。最初のアタックでは2分22秒009でスペシャルヘルメットをかぶったマルク・マルケスがトップタイムとなる。
すぐにタイムが上がっていき、2分19秒710、2分17秒254、2分16秒493とマルク・マルケスが常にリーダーとなってセッションが進んだ。しかし、6周目に2コーナーでリヤが滑りクラッシュを喫してしまった。
30分を切ると2分16秒342でフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)がトップタイムを塗り替える。次にマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が2分15秒653でKTMが久々に首位に立った。また、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)も2分15秒490で調子を取り戻している。
残り20分、ベゼッチが5コーナーでリヤが滑って転倒。終始水しぶきが上がっており、路面のグリップが低いようだ。残り15分を切るとマルク・マルケスも再びコースイン。他のライダーも2度目の走行に入った。
そこでモルビデリが2分15秒026でトップ。ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)も2分14秒286、そして2分13秒531までタイムを更新して先頭に。また、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)も2分12秒838でトップに立つなど終始路面の水が掃けていく。
最終アタックではモルビデリが2分12秒531までタイムを上げて午前の首位となった。2番手はミラー、3番手はマルク・マルケス、4番手はザルコ、5番手はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、6番手は バニャイアだった。小椋は多くのラップを走らなかったこともあり最後尾の22番手だ。
予選Q2への直接進出が決まる1時間のプラクティスは気温21度、路面温度26度だ。まだ小雨もあるためレインタイヤだが、ライン上は乾いている個所も見られる。序盤はマルク・マルケスが速かったが、誰も午前を上回るタイムは出せていない。
15分ほどでピットに戻るライダーが多く、その後2度目のアタックに入った。モルビデリ、ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)がトップタイムとなるが、前後ソフトのスリックタイヤに交換したミラーが2分11秒583で午前のタイムを塗り替えた。
ここからスリックタイヤを履くライダーが増え始めるが、ミラーはさらに2分09秒656までジャンプアップ。次にトップタイムを記録したのはマルク・マルケスの2分08秒327、すかさずアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)も2分07秒999と塗り替えてマルケス兄弟のワン・ツー体制を築いた。
さらにタイムの更新もあり、マルク・マルケスが2分06秒042、2分05秒145まで伸ばす。残り15分を切るとミラーが2分05秒115で首位に。しかし、マルク・マルケスが2分04秒220でトップを譲らない。終盤にはザルコが転倒している。
マルク・マルケスはさらにタイムを縮めて2分02秒929でまたも初日トップタイムをマーク。2番手は2分03秒665のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、3番手は2分03秒766のモルビデリとなった。
4番手がアレックス・マルケス、5番手がフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)とドゥカティがトップ5独占、6番手がミラー、7番手がアコスタ、8番手がビニャーレス、9番手がミル、10番手がバニャイアと多くのメーカーもトップ10に入り、以上が予選Q2にダイレクトで進む。小椋は14番手だった。
[オートスポーツweb 2025年03月29日]