キングコングや元セクシー女優「重大な報告が」匂わせで批判…有名人が“釣り”をいまだにやるワケ

0

2025年03月29日 09:00  女子SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

女子SPA!

(画像:三上悠亜 Xより)
 どんな手段を講じても注目を集めることでPV数や閲覧数を稼ぐのは、インフルエンサーやYouTuberあるあるかもしれません。

 昨今、度重なる有名人の“釣り”が巻き起こっています

◆三上悠亜は結婚を、キングコングは解散を匂わせるポスト

 3月9日に元セクシー女優でタレントの三上悠亜さんが自身のSNSで「今夜発表があります」という文章とともに、ウェディングドレス姿の写真を投稿していました。

 この意味深な投稿には「ついに結婚報告か!?」、「おめでとう!」と結婚を勝手に予想するファンが続出。しかし実際に報告されたのは4月に写真集が発売されるという告知でした。

 結婚報告“匂わせ”が結果として釣りだったというオチに、ネット上では「まんまと釣られた」といった反応が。

 三上さん本人は匂わせたことでネットニュースになるなど話題になったことを反省しつつも、「でも写真集発売も私にとってはとっても大事なことなので皆さんに発表できてうれしい!!」と宣伝になったことを喜んでいる様子でした。

 こうした三上さんに続き、3月21日にキングコングの西野亮廣さんは自身のXで「本日は皆様に私たちの今後の活動に関する重要なご報告がございます」とポストしました。

◆キングコングの解散を予想したら

「私たち自身、これからの活動について真摯に向き合い、何度も協議を重ねてまいりました。そして、その結果、一つの決断に至りました」と続け、相方の梶原雄太さんもこのポストを引用する形で「とてもとても大切なご報告です。本日22時『毎週キングコング』を宜しくお願いします」とコンビのYouTubeチャンネルでの重大報告を告知していました。

 この「今後の活動に関する重要なご報告」というポストには、「これは解散だろうな」、「キングコングが解散するのは寂しい」と多くの人がコンビ解散を予想する事態に。

 しかし実際に同YouTubeチャンネルでされた報告は、同期のとろサーモン・久保田さんの新著『慟哭の冠』の宣伝でした。この拍子抜けしただけの残念なオチに「心配して損した」、「釣りだとわかっていても釣られると腹立つ」、「あからさまな釣り商法」と強い反感を買う結果となりました。

 現在お笑いコンビとしてのテレビや舞台での活動は少なく、絵本作家や実業家として活躍する西野さんと、YouTuber“カジサック”でもある梶原さん。さらに2021年には西野さんだけが吉本興業とのマネジメント契約を終了したことから、コンビで別々の事務所に所属しているという状況に。

 解散がリアルにあり得ることだからこそ、応援しているファンの心配を本気で煽るというのは悪質な釣りと受け取られても仕方がないでしょう。

◆エイプリルフールネタで釣りには飽き飽き

 三上さんやキングコングは話題を集めるだけ集めてリンクやYouTubeに誘導し、再生回数やアクセス数などの数字を稼いだり、商品を宣伝する手法です。宣伝効果としては高いかもしれませんが、視聴者からすると決していい印象はなく、むしろ嫌われ者ルートをひた走ることになるのではないでしょうか。

 今では下火になっていますが、かつて4月1日のエイプリルフールで芸能人が嘘の報告をすることがブームともなっていました。

「結婚しました」、「芸能界を引退します」、「隠し子がいました」などインパクトの大きな嘘をつき、「実はエイプリルフールでした!」とドッキリを仕掛けるような流れはよく見られていました。

 しかしこのエイプリルフールネタが飽和状態になった結果、多くの視聴者やファンがこのネタのつまらなさや、ただ注目を集めたいだけの芸能人の承認欲求に嫌気がさしていったのも事実です。

◆”釣り“にネガティブな反応が多かった背景は?

 三上さんやキングコングのやっている「今夜重大な報告があります」という匂わせは、エイプリルフールネタブームを経て、釣りへの嫌悪感が世の中で高まっていることもわかった上で、それでもあえて実行する往生際の悪さや世間をバカにする見下しの態度にも見えます。

 またエイプリルフールと違って悪質なのは、実際になされた報告は商品の宣伝ではありながらも「私にとっては写真集発売も同期の新著宣伝も本当に大事な報告」という「嘘ではありません」という言い訳もできてしまうことでしょう。

 今回、三上さんやキングコングの“釣り”に対してネガティブな反応が多かったのは、世間が釣りや煽り、匂わせなどに敏感になっていることのあらわれかもしれません。

 そしていまだにこの“釣り”の手法を取っている有名人は、こうでもしないと人気や数字、注目を集められないという事実を、自身で宣伝していることに他ならないのではないでしょうか。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

    ニュース設定