
日本テレビ系のバラエティー番組『月曜から夜ふかし』。2012年にスタートした『夜ふかし』は、マツコ・デラックスとSUPER EIGHTの村上信五をMCに据える、深夜帯としては異例の長寿番組。だが、そんな番組が存続の危機に立たされることとなったのは、3月27日のことだった。
「日本テレビは公式ホームページを通じて、3月24日の『月曜から夜ふかし』の放送内容を謝罪しました。問題とされているのは、中国出身の女性へのインタビュー映像。『あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね』『みんな食べてるから少ないです』『とにかく煮込んで食べて終わり』などというテロップが表示されましたが、実際は『中国ではカラスを食べる』という趣旨の発言をした事実は一切ないと説明したのです。
《制作スタッフが意図的に編集》と釈明したものの、つまりは一般人のインタビューを“捏造”したVTRを放送したということ。番組の信頼は地に堕ちたといっても過言ではありません」(スポーツ紙記者)
《日テレって実はフジより悪質》
《テレビメディアとして決してあってはならない行為》
謝罪声明のなかで自らを断罪した日本テレビ。
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2024年1月には、原作者である漫画家・芦原妃名子さんが亡くなった『セクシー田中さん』の問題も記憶に新しい。目下、中居正広を巡る問題でフジテレビは批判の矢面に立っているが、《日テレって実はフジより悪質なんだよな》と局としての姿勢を疑問視する声も見受けられる。
そもそも、『夜ふかし』はカリスマ的人気を誇る番組であったものの、“トラブル”は少なくなかったと語るのは制作会社関係者。
「番組の“名物素人”として有名だった元棋士の桐谷広人さんは、過去に『夜ふかし』制作陣とのトラブルについて赤裸々に語っています。“他番組への出演はすべて禁止”と言われたり、無理やり引っ越しをさせられるなど、番組サイドに活動を厳しく制限されたというのです。こうした態度に怒りを覚え何度も絶縁状態になったものの、桐谷さんは『夜ふかし』への恩もあると感謝を口にしていました。
『夜ふかし』は素人、つまりは一般の人を面白がって取り上げることが番組の魅力ですが、そうした素人出演者を軽視する姿勢は昔から変わっていないのでしょう。今回の件は氷山の一角にすぎないのでは、という見方もあります」
ほかにも、同じように一般人へのインタビューが原因で、“家庭崩壊”の危機を招いたこともある。
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「2017年7月には、中学2年生で妊娠、中学3年生で出産したものの、相手の男性に逃げられてしまったという一般人女性の街頭インタビューが放送されました。女性は、インタビュー中にその男性が自転車で偶然後ろを通り過ぎたと話し、確かに自転車を漕ぐ男性が顔へのモザイク付きで映り込んでいたんです。ところが、後日その男性から連絡があり、人違いであることが発覚。家族そろってオンエアを見ていた男性の妻は怒り、子どもを連れて家を飛び出してしまったというんです。
人違い発覚の一連の経緯は9月の放送にて取り上げられ、《お詫びして訂正いたします》と番組側は謝罪。マツコさんは《スレスレでやってるわこの番組》とコメントしていましたが、確認を怠った“取材不足”以外の何物でもありません」(キー局スタッフ)
夜ふかししても、寝ぼけながら番組を作るのはやめてもらいたい。