「社内では歓喜の声が」退任でフジテレビの“日枝体制”完全崩壊へ…寵愛受けた役員も“一掃”

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2025年03月29日 11:10  web女性自身

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今年1月に芸能界を引退した中居正広氏(52)の“女性問題”に端を発する問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(以下、FMH)は3月27日、取締役相談役・日枝久氏(87)が退任することを発表。発表された役員人事では、フジテレビ、FMHともに取締役の人数を大幅に減らした上で、過半数を社外から登用するなど、大幅に刷新された。



昨年12月に一部週刊誌で、中居氏の女性トラブルにフジテレビの元編成幹部が関与した疑惑が報じられて以降、アナウンサーを含む自局の女性社員が、意に沿わない会食に参加させられるといった組織内の“上納文化”も取りざたされることに。フジテレビは今年1月下旬に日弁連のガイドラインに基づいた「第三者委員会」を設置している。



一連の問題を受け、1月27日にフジテレビの港浩一前社長(72)、嘉納修治前代表取締役会長(72)らが辞任。スポンサーや視聴者の信頼回復のため立て直しに向けて上層部の刷新を始めたが、40年以上にわたってグループの権力を握る日枝氏がその座を退くことはなかったーー。



そして、3月27日のフジテレビ・FMHの臨時株主総会と取締役会で、日枝氏を含む取締役12人の退任が発表された。その後の会見で、FMHの代表取締役会長に就任した金光修氏(70)は、記者から退任は日枝氏本人の意向かを問われると、「割と早い段階から経営の刷新に賛成していた。“方法は任せる”と言っていました」と説明。日枝氏はフジサンケイグループの代表も退くという。



1月の会見では、長年にわたり影響力を持った日枝氏の責任を追及する声も上がるなど、’88年にフジテレビの社長に就任して以来、40年近く“ドン”として君臨してきた。あるフジテレビ関係者は当時本誌に、日枝氏が権力を維持してきた“カラクリ”についてこう訴えていた。



「この会社は秘書室出身者が“おかしな出世”をしています。日枝さんの近くで側近として働き、忠誠を誓った順番に出世するという“システム”があるのです。参加者を制限して批判を浴びた1月17日の会見にも出席していましたが、石原正人常務も報道局長を務めていた時期はあまり振るわず、その後秘書室長になったのですが、それから5年でみるみる出世して常務になりました。そのほか、社内で問題を起こしたある人物も、秘書室への異動後に部長として“特進”しています。



結局、日枝さんが退陣しないかぎり、こうした“院政”は何も変わりません。各所にいる子飼いたちのせいで、どこかで腐敗がまた始まってしまうと思います」



ようやく脱“日枝体制”に踏み切ったフジテレビ。先の関係者は胸の内をこう明かす。



「今回の役員人事によって、日枝氏の“寵愛“を受けていた政治部出身者と、バラエティ出身の役員がいなくなりました。これは日枝体制が完全崩壊したことを意味します。そのため、日枝さんに疑問を抱いていた人たちからは歓喜の声があがっています。人事が発表されるギリギリまで『日枝氏が別のポジションで残るのでは?』という話も出ていましたからね……。



とはいえ、役員から本人含め“日枝派”はいなくなりましたが、社内には息のかかった有力社員もまだ残っていますし、今後も日枝氏になにかと相談事は続くというのが大方の見方です。半年ぐらいしたらシレっと戻ってくるのでは?と勘繰っている人もいますが、今回の人事は長いフジテレビの歴史の中でも画期的。会社が良い方向に向かっていると信じて、今は素直に喜びたいです。



3月31日には第三者委員会が調査結果を報告する会見を行い、その後清水社長が出席する会見も行われます。最終報告を伝える会見として聞いています」



一連の問題を受け、4月以降も7割弱のスポンサーがCM出稿の判断を保留しており、依然として苦しい状況が続くフジテレビ。経営陣の刷新と調査報告書の結果をもって、この苦境を打破できるか。

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